色選びに迷ったとき、とりあえず細く見えそうな黒い服を買っていませんか? でも、そんな消極的な気持ちで選ぶなんてもったいない。話題のパーソナルスタイリストがおしゃれ指南。スタイルをよく見せるコツを取り入れれば、「似合う服がない」が解消できちゃいます。
黒は本来「洗練」「エレガンス」といったイメージを持つ色。大人の女性だからこそ「細見え」=「若見え」の法則を取り入れて「脱!無難」にチャレンジしてみましょう。
黒を上手に取り入れて春コーデの細見え度をアップ!
黒は見た目の印象を支配するため「コーディネート次第で一年中、着回せる」と言うのは、パーソナルスタイリストの霜鳥まき子さん。
「春というと、ベージュやパステルなど、明るい色が出回る季節ですよね。でも、春だって黒を着る理由は充分にあるんです」(霜鳥さん・以下同)
黒の大きな魅力の1つは体が締まって見えること。だが、ただ着ればいいわけではない。
「アラフォー・アラフィフ世代は、どうしても体のラインに不安のある年代。黒を上手に取り入れれば、そんな不安を払拭することができます。ポイントは、黒の面積と柄や素材の選び方。そこに小物や肌見せ効果を加えることで、軽やかでスッキリ見えるコーディネートができます」
自由に出かけられるその日に備え、霜鳥さん直伝の黒コーデテクを予習しておこう。
黒は取り入れ方次第でマイナス3kgは細く見える。黒の面積に気をつけて、春らしい明るい色とのコーディネートにもチャレンジしてみよう。
黒のカットソー+プリーツスカート
【OK】細見え&若見え
・首もと
Vネックを選んでデコルテを出し、肌見せの分量を増やすと、首まわりがスッキリ見える。
・ウエスト
カットソーをスカートにインすることで、ウエストの位置がハッキリして細く見える。ウエストの位置をやや上にすると脚長効果も。
【NG】デブ見え老け見え
・首もと
丸首のカットソーは首もとが詰まって、重たい印象に。
・ウエスト
トップスを出したままにすると、ウエストの位置があいまいになるため、お腹まわりが目立ってしまう。
◆ポイント!Vネックの選び方
肩がピッタリしたデザインより、肩のラインが二の腕くらいまで落ちているものを選ぶと、肩まわりが華奢に、女性らしく見える。
黒の柄ワンピース
【OK】細見え&若見え
・黒のボレロ
「上着などで黒の面積を増やすと、上半身の引き締め効果がアップします。丈の短いボレロなら、脚長効果もあるんですよ」
・大きな花柄
柄のワンピースを選ぶ際は、大柄で黒の面積が広いものを選ぼう。「大柄は小さい柄のものよりも、柄に目が引きつけられるので、体を小さく見せられます。黒地に赤い花柄というメリハリの効いた配色も、引き締め効果が高いです」。
【NG】デブ見え老け見え
・上着なし
「黒の面積が少ないと、引き締め効果が期待できません。小花柄を着るならレギンスやベルトなどで黒を足すといいですね」
・小花柄
「細かくて白っぽい柄の場合、少し離れて見ると無地のようにも見えてしまう。そのため白の面積が増えるので太く見えるのです」
◆ポイント! ウエストの片蝶結びでさらにやせ見え!
共布のウエストベルトがある場合、真ん中ではなく脇に近いところで結び、結び方は蝶結びではなく片蝶結びに。「片結びにして、輪とひもを下にたらすと縦長効果が得られます」。
黒のデザインカットソー+赤いパンツ
【OK】細見え&若見え
・柄入りカットソー
大きな花柄が右半身にだけプリントされたシースルーのデザインカットソー。「大胆な柄にちゅうちょされるかもしれませんが、大きめの柄が顔の近くにあることで、目線を上げる効果となり、体形が引き締まって見えるんです。さらに透け感のある素材を選べば、黒でも軽やかに見えます」。
・袖
「手首や足首を見せると細く見えるので、袖の長さは七分丈がおすすめです」。肌見せの分量が多いほど、全体がスッキリ見える。
【NG】デブ見え老け見え
・無地のカットソー
「上下とも単色の無地アイテムを合わせると、全身を見てしまうため、のっぺりした印象になります」。全身を隠したことで、かえって太って見える結果に。
・袖
「トップスが黒の場合、袖を伸ばしたままだと黒の分量が増えて、重たくなりがちです」。袖で黒の分量を調節しよう。