ヘア&メイク・アーティスト、山本浩未さんの『女性セブン』での人気連載をお届け。今回は、大人の清潔感ある肌について指南。
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先日、仕事でモデルさんにメイクしたときのこと。メイクルームでは、「すごくきれい、完璧!」だったのですが、実際撮影が始まって、モニター画面に映ったメイクを見たら、あれれ? 最近、老眼が進んでピントが甘くなったせいで、なにもかもフワッときれいに見えていたんです。
モニターでグッと拡大されたら、細かい部分がうまくできてない。「もう、廃業か…」と少々あせりましたが、そこは経験とキャリアで乗り切りました! そしてわかったんです。「あぁ、大人に清潔感がなくなるのってこういうことなんだな」と。
大人の化粧は清潔感が大切
大人になると、細かいアラが見えなくなる。だから、自分ではちゃんとやっているつもりでも、周りからはそこで“オバさん”認定されちゃう。小鼻の横のファンデーションのたまり、アイラインのヨレ、ぼやけた口角…こういう端の部分の不始末が、清潔に見えるかどうかの決め手になります。たまってたり、ヨレてたりすると一気に厚化粧に見えますから。
大人にとって清潔感は本当に大事。美肌の女優さんといえば常に名前が挙がるのが菅野美穂さんですが、彼女の肌は単にきれいなだけじゃなくて清潔な感じがしますよね。あのにごりのない健やかな肌は、好感度、かなり高いです。
小さなヨレやはみ出しが簡単に直せる便利アイテムを
ファンデーションだまりを解消するのにおすすめなのは、小さなスポンジ。これで小鼻やほうれい線、フェイスラインなどたまりやすい部分をひとなでするだけで、すっきりします。私は、朝のメイクに使ったミニサイズのものをポーチに入れて持ち歩き、化粧直しにも使います。崩れた部分をこれでなじませれば、パウダーを重ねても粉っぽくなりません。
ラインのヨレは綿棒でぬぐってガタつきを直しますが、専用のリムーバーペンシルがあると、より便利で簡単ですよ。
菅野さん、出産後ほんのちょっとだけふっくらしましたよね。その自然な“お母さん”な感じも、すてき。菅野さんみたいな、イキイキした好感度の高い清潔肌に近づくために、今日からぼんやり見ていた“端”をしっかりチェックしてみてください。
ラインの失敗をピンポイントで修正
アイラインやリップラインのガタつきも一筆で消せる、ペンシルタイプのリムーバー。描き直してもヨレない。拭き取り用のチップ付き。「ワイプオフペンシル」756円/DHC 電話:0120-333-906
エッジが使いやすいミニサイズ
肌にやわらかい天然ゴムのスポンジで、ヨレた部分をポンポンとなじませる。たっぷり30個入り。「チャスティ ミニメイクアップスポンジNR(ウェッジ型)」410円/シャンティ 電話:0120-56-1114
山本浩未(やまもとひろみ)
ヘア&メイク・アーティスト。1964年生まれ。今すぐ実践できるメイクテクニックと親しみやすいキャラクターで、同世代からの支持も厚い。最新刊『同窓会で二番目にキレイになるには…』(小学館)も好評。
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