ヘア&メイク・アーティスト、山本浩未さんの『女性セブン』での人気連載をお届け。今回は、「首まわりの引き締め」についてお教えします。記事一覧はこちら。
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若い人ほどじゃないにしろ、夏はボディーの露出が増えるから、腕や脚が気になるって人、多いようです。でも、私が最近気にしているのは、首の後ろ。私のようなショートヘアはもちろん、夏はロングの人も髪をアップにするので露わになります。自分では見えないけど、実はここに年齢が出るんですよね。
首回りが美しい吉瀬美智子さんがお手本
ショートカットの吉瀬美智子さんがアラフォーになっても清潔感とセクシーさを両立させているのは、あの首まわりの美しさが大きい! ツヤ肌とスッと伸びた姿勢は、さすが! 元人気ファッションモデルです。
年を重ねると、首の後ろから背中にかけて薄くお肉がついてきます。例えるなら、“背脂”。この部分が丸くもったりして、肩が前に出ると“おばちゃん感”が増しちゃいます。だから私は最近、首やデコルテと共に、ここもケアするようにしています。
“おばちゃん感”を打ち消すボディケアのコツ
まず、顔を洗うときは、洗顔料で首の後ろまで洗います。マッサージやスクラブなどのスペシャルケアも同様です。スキンケアも必ず後ろまで。要は顔と同様のお手入れをするということ。ちなみに、このとき思いっきり腕を伸ばすので、ちょっとしたストレッチにもなって一石二鳥(笑い)。
スキンケアで清潔にしたら、メイク。案外焼けやすい部分なので日焼け止めを必ず塗ります。そして、首、デコルテ、首の後ろまでボディーパウダーを。紫外線カットの効果が高まるし、パウダーをつけることで肌が明るくサラリとして、きれいに見えます。
スキンケアとメイクをがんばっても、それだけでは年齢が出てしまうのは、顔と同様。できるだけここを動かして、筋肉を柔軟にしておくことも大事だと思います。大人は亀みたいな姿勢になって肩が前に出ちゃうから、普段から肩甲骨を寄せて胸を張るように心がけていますが、夏はより肩を後ろにするように意識しています。
ポイントはのどぼとけ下の、鎖骨の中心からを腕とイメージして後ろに動かすこと。思い切り伸ばしてから脱力します。動かしにくいのは、凝っている証拠。コリもラクになるから、まめにやってみてください。
伸ばして、緩めて、首まわりにお肉がつくのを防止!
左:のどぼとけ下の鎖骨の中心から動かすイメージで肩を後ろに引き、肩甲骨同士を寄せる。
中:肩を動かさずに首を上に伸ばす。あごを天井に突き上げるイメージで。
右:そのままの状態で、力を緩め首を回す。無理に回すと痛めるので、動く範囲で。
ドラマ『昼顔』(フジテレビ系)の不倫妻みたいな役をやっても吉瀬さんに清潔感が感じられるのは、あの清々しい首元のせいかも!? 筋張ってもないし、もったりもしていない、理想的です。首、デコルテまでが顔という意識は高まってますが、後ろまで意識している人はまだ少数。日焼けや背脂に気をつけて、ここをシュッと保つことでぐっと若々しく見えますよ!
イラスト/楽谷玲子
山本浩未(やまもとひろみ)
ヘア&メイク・アーティスト。1964年生まれ。今すぐ実践できるメイクテクニックと親しみやすいキャラクターで、同世代からの支持も厚い。最新刊『同窓会で二番目にキレイになるには…』(小学館)も好評。
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