天皇皇后両陛下は即位の礼と大嘗祭の終了を報告するため、天照大神を祀る伊勢神宮(三重県伊勢市)を参拝する2泊3日の「親謁の儀」(11月21~23日)、歴代の3天皇陵を参拝する2泊3日の「親謁の儀」(11月26~28日)で奈良・京都を訪問された。
細部まで工夫を凝らされ、“美と品”が随所にちりばめられたファッションにも注目が集まった。人々の視線が集まる、さまざまなシチュエーションに挑まれた皇后雅子さまの装いの秘密に迫る――。
へちまカラーが印象的な淡色アンサンブル

皇后になられてから、淡色の装いをチョイスされることの多い雅子さま。皇室の祖であった天照大神を祀る伊勢神宮への旅は、へちまカラーの全身オフホワイトのアンサンブルでスタート。
小さなペアルックが素敵!

伊勢神宮の参拝を終えられたご夫妻。関係者と穏やかにあいさつを交わされる雅子さまのスーツは明るいトーン。そして天皇陛下(59)のネクタイの色にご注目! 雅子さまのスーツと同じ色。ご成婚(1993年6月9日)から26年たっても仲むつまじいおふたりです。
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1度の仮縫いで完成!ご多忙の中、省力スーツのアイディア

雅子さまの装いのアクセントの特徴の1つにブレード(細いひも)の多用がある。今回の旅でもブレード飾りのスーツをお召しになった。そこで発見が1つ。夏に色違いのスーツを拝見していた。ご多忙の中、仮縫いの時間を節約する一工夫です。

バックスタイルも抜かりなく…

最近の雅子さまは装いのポイントに、フリルより大きなラッフルをプラスさせるのがお気に入り。天皇陵を参拝されるドレスにもウエストから下がるラッフルのデザインを。参拝を終えられると、ハイネックのジャケットを重ねられた。
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淡いブルーのロングドレスで茶会に


「即位礼及び大嘗祭を終え、ゆかりのあるここ京都の地において茶会を催し、皆さまとともに一時を過ごすことを誠にうれしく思います」と約550人の招待客と乾杯された天皇陛下。雅子さまは3回目の饗宴の儀(10月29日)でもお召しになったロングドレスで…。
旅の終わりに安堵のほほえみ

お見送りの人々に優しい笑顔で手を振られる姿に皇后さまの余裕と貫禄が感じられる。ニュアンスのある織り方のコートはまぶしい純白で、お帽子のリボンのほのかなピンクがアクセントに。
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撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2019年12月1日号