料理・レシピ

《新しい魅力を発見!大阪最新ガイド》食通だけが知っている!たこ焼き、お好み焼き、うどんの「粉もん」から、中華、カレー、深夜めしの名店

3人の男女
大阪に行ったら食べたいうまいもんを一挙紹介!(左から、遠藤 翔さん、「一富久」店主の岡尾好子さん、ミトミえもんさん)
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大阪・関西万博が惜しまれつつ幕を閉じてから、はや3か月。いまなお大阪は「食い倒れの街」として国内外の観光客を魅了し、まさに“世界の台所”として賑わっている。大阪グルメといえばソウルフードの粉もんと思いきやそれだけでは語れない!おいしいものを知り尽くす美食家がいまもっとも旬な大阪のウマいモノをナビゲート。

この人たちに聞きました

◆ミトミえもん(見冨右衛門)さん

グルメ活動家/飲食プロデューサー。「美味しいもののためなら、地方から世界の果てまで。S級からC級まで」をモットーに年間約730軒、これまでに1万軒以上のレストランを訪問。Instagram/@mitomi_emon

◆遠藤 翔さん

飲食店への食材卸売業勤務で培った人脈から全国のおいしいものを食べ歩き、SNSやメディアで情報を発信。Instagram/@sho_stagram_oo

見冨右衛門の大阪グルメ論「大阪グルメは人情に響く」

大阪のグルメをひと言で表すとしたら、やっぱり「面白さ」だと思う。この街では、食べるという行為そのものが、どこか“遊び”に近く、お腹を満たすだけでは終わらせない。「どうせやるならおもろくしよか」という声が、どこからともなく聞こえてくる。フードロスやサステナブルといった、少し背筋が伸びるテーマでさえ、大阪にかかれば不思議と軽やかになる。

真面目な話を、真面目な顔でしない。その代わりに、くすっと笑える仕掛けを忍ばせる。だからこそ、人の心に届く。

お好み焼き
「お好み焼き あじくらや」のお好み焼き
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まずは粉もん。お好み焼き、たこ焼き、ねぎ焼き。「粉」という素朴な素材が、ここまで自由に姿を変えていく街は、きっと大阪だけだ。しかも、そのどれもが一筋縄ではいかない。二杯酢で食べるたこ焼きがあれば、トッピングが無限に増殖するお好み焼きもある。粉は、店ごとに、店主の性格ごとに、別の顔を見せる。

“天下の台所”と呼ばれてきた大阪。その底に流れているのは、効率でも格式でもない。「面白いかどうか」という、ただそれだけの基準だ。おいしいだけでは終わらせない。ちょっと笑えて、誰かに話したくなる。大阪の料理は、味と一緒に、いつも“物語”を運んでくる。それこそが、この街がずっと更新し続けてきた、いちばんのグルメトレンドなのだと思う。

粉もん

お好み焼きやたこ焼きなどの“粉もの”は大阪人のソウルフード。まずは地元で愛される名店へ。

2人の男性
「やっぱり粉もんだね」
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無限大の組み合わせで湯気の向こうに笑顔咲く「お好み焼き あじくらや」

モダン焼きや焼きそばなど6つのベースに、20種類以上のトッピングを自由に組み合わせるのがここでの楽しみ方。悩んだら、人気No.1の『大阪焼 あじくらやスペシャル』を。

お好み焼き
いか、豚肉、牛スジ、こんにゃくと人気のトッピングが大集結した『大阪焼 あじくらやスペシャル』(1940円)。赤彩卵の目玉焼きも美しい
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ふわっと軽やかな生地とシャキシャキのキャベツが、いかと豚バラ肉を包み、決め手は店で炊くこんにゃくと牛スジ。炊いた旨みがじわっと溶け出し、いい塩梅に。注文してからゆでる太麺の焼きそばも忘れずに。

「焼きそば」
「あじくらや」の「焼きそば」
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「焼きそばは、いか、豚、キムチ、油かすダブル(牛ホルモンを揚げたもの)、麺大盛の攻めたカスタムがイチオシ。これは大阪の名フレンチのシェフもガチ推しする組み合わせです」(見冨さん)。

焼きそばを生卵につけている
生卵につけるのがあじくらや流
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「あじくらや」店長・田中美江さん
「あじくらや」店長・田中美江さん「甘めのソースでめっちゃうまいよ!」
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◆お好み焼き あじくらや

住所:大阪市天王寺区小橋町13-18 リッチハイムアルテ上本町1F

とん平焼き
ふんわり卵が美味。とん平焼きもぜひ!
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仕事一筋68年、大阪の母が焼く、二杯酢で味わう「すっぴん」のたこ焼き「一富久」

西成区の街角に揺れる紫の暖簾、どこか懐かしい昭和の佇まい。

たこ焼き
二杯酢と七味で食べる『一富久』のたこ焼き
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『一富久』のたこ焼きは、ソースやマヨネーズとは縁遠く、何もまとわず、皿の上に凜と並ぶ。店主の岡尾好子さんの「二杯酢と七味で食べてね」と言う教えの通り、口に運ぶとだしの利いたやさしい生地がふわりととろけ、酢でさっぱり。

真だこ
プリプリの厳選した真だこを使用
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たこは刺身でも提供しているくらい新鮮で、プリプリと存在感を放つ。素朴で飾らないあっぱれなおいしさに、感動すること間違いなし。

『たこスープ』
『たこスープ』(650円)
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「ソースのたこ焼きに飽きたらここに来ます。生地とたこのおいしさだけで勝負していて、スルスル食べられる。だしにたこ焼きを入れる『たこスープ』(650円)もおすすめ!」(遠藤さん)

たこ焼きを焼く女性
21才の頃から店を始め、89才のいまも現役でたこ焼きを焼く
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「もとは焼きいもを売っていたのだけど、秋冬しか売れないから、たこ焼きとかき氷を始めたら人気が出てね。師匠が二杯酢を添えていたので、受け継いだのよ」(店主・岡尾好子さん)

「一富久」店主の岡尾好子さん
店主・岡尾好子さん「ソースなしでさっぱりよ!」
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◆一富久

住所:大阪市西成区花園南1-9-31

いか焼き
いか焼きもウマイよ!
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