「痩せて絶対に2020年夏はビキニを着る!」――これまで「痩せる!」と周囲に言いながら、「夜中のケーキどか食い」「連日のヤケ酒」「運動習慣ゼロ」という自堕落な生活を極め、30代に突入してからジェトコースター並みに体重の増加が進んでいた、編集A子(34歳・独身)。このままいけばデブ街道まっしぐらだったが、RIZAP(ライザップ)に入門。5か月に及ぶ奮闘の結果、なんと約16kgの脂肪を落とした!
●ダイエット前⇒ダイエット後
体重:68.8kg⇒52.3kg(-16.5kg)
体脂肪:38.7%⇒24.7%(-14%)
ウエスト:97cm⇒70cm(-27cm)
太もも:47cm⇒42cm(-5cm)
ふくらはぎ:39cm⇒35cm(-5cm)
二の腕:36cm⇒26cm(-10cm)
ここ数年、彼女の“痩せる痩せる詐欺”にだまされ続けてきたライターFは、今回のA子のガチダイエットを見届けてきた。担当トレーナーの星野豊さんとケンカしたり、なかなか痩せず苦戦したり…。とにかくいろいろあったA子。それでも結果にコミットできたのはなぜなのか? 終わった今、星野さんがA子にぶっちゃけダメ出しトークを繰り広げた。
→連載1回目|カウンセリングで典型的デブ生活卒業を誓う!
→連載2回目|初の低糖質食生活で覚醒!?
→連載3回目|体が硬すぎて基本トレーニングもできず
→連載4回目|減量成功のカギはスクワット
→連載5回目|ストレス爆発でトレーナーと大喧嘩!?
→連載6回目|メリハリボディは全身バランスよく鍛えよ!
→連載7回目|低糖質の食事で役に立った食材たち
→連載8回目|レンチンの「ライザップサポートミール」に救われる
→連載9回目|ストレッチなど運動が奏功!達成の瞬間…
欲に負け続け、このままではデブ街道まっしぐら
68.8kgから52.5kgへと減量を成功させたA子。彼女の“デブの元となっていた「深夜の爆食いに運動不足、睡眠不足という自堕落な生活」をまず正したことが、減量成功の鍵になったようだ。
星野さん「正直なことを言いますと、どえらい人が来たなと(苦笑)。睡眠時間、お酒、甘い物などなど…。それまでのA子さんは、とにかく欲に負け続けていましたから」
A子「やっぱりそうですか(笑い)。仕事が立て込むと、深夜の暴飲暴食がやめられなくって。夜中にケーキ4つとか食べていましたから(ドヤ顔で)。星野さんの当初のプランは、どうだったんでしたっけ?」
星野さん「標準体重の54kgにすること、そして体脂肪も25%以下に持っていくことでしたね。なぜ25%以下かというと、リバウンドのリスクを減らすためですね。女性の場合、体脂肪が低い方が、食欲を抑えるレプチンというホルモンが作用しやすいといわれているんです。
それに睡眠時間も大切で、睡眠がちゃんと取れている人にこのホルモンが分泌されます。明日にでも体脂肪を25%以下にしたいところだけど、さすがにそれは難しい。だから、まずは睡眠時間をとりましょう、というアドバイスをさせていただきました」
A子「こういう仕事をしているので徹夜なんてこともザラで。だけど、セッション中に『今日、睡眠時間はとれそうですか?』『今週どんな感じですか?』と、こと細やかに生活スタイルを聞いてくれました。そこまで気にしてくださったので最初の頃は、ちゃんと言いつけを守ってたんですが、だんだん規則正しい生活にプレッシャーを感じ始めちゃって、フラストレーションが溜まり大爆発して…」
VS トレーナー星野さん!A子のストレスが大爆発の巻
このA子の発言通り、ライザップスタートから1か月経った頃、4kg痩せたのにもかかわらず、長期連休が明けるとしっかり2kgリバンドしたのだった。フラストレーションの爆発のせいだと、A子は言い張るのだが…。
星野さん「1kgくらいは想定内だったんですが、さすがにショックでした…。ライザップをスタートして1か月ちょっとの頃って、低糖質メニューや運動にも体が慣れて停滞することは多いのですが、ここで“増える!?”って内心ビックリでした(苦笑)」
A子「す、すみません(笑い)。長期連休中は、帰省中ということもあり、現地で代行トレーニングしていただいていたんです。すごくありがたいプログラムなんですが、やっぱり顔を見ずにメッセージだけのやり取りだったんで誤解もあったりして。戻ってきてもなかなか増えた分が落ちずに、それがまたストレスで…」
星野さん「そういうこともあって、カウンセラーの武田も含めて、私ももっとA子さんと向き合おうと思いました。それで一度、A子さんの悩みや不安をしっかりヒアリングさせていただきました。私自身、0点のゲストを1日で100点に持っていくのは得意なんですけど、A子さんはこれが苦手。0点の状態から、低糖質の食事ができたら5点、睡眠がちゃんととれたら10点、というよう加点していってだんだん100点にも持っていくのが向いていましたね」
A子「こっちとしてはできないものはできない。だからしょうがないじゃんって、怒ってました(笑い)。でもそういう話し合う機会をいただけたから、腑に落ちたというか、もっと自分のライフスタイルや体について見直そうと改心できたわけです」
慣れないダイエット生活のストレスによって、2人の間に亀裂が生じてしまったが、そこはさすがのライザップ。ゲストとしっかり向き合うプログラムが充実しているから、成功へと導いてくれるのだった。
この事件後、着々と体重を減らしたが、当初最終月としていた4か月目にはいると、A子の体重は頑なに動かないのだった。
最後の1か月は、あえてただ見守るだけ
4か月目にはいると、体重は58kgをマーク。目標の54kgまでは4kg超を落とさなければならないA子。だけど、一向に体重は落ちてくれなかった。
A子「姿勢改善のためのストレッチや、無酸素運動を取り入れてもなぜか体重は落ちませんでしたね…」
星野さん「そうでしたね。ここで無理して焦るのはよくないと、1か月の延長を提案しました。そのとき、A子さんは、なんとも言えない表情でしたが(笑い)」
A子「はい。もう卒業する気満々だったので。でも体重が思うように落ちなかったし、ここで無理やり落としてもリバウンドするだけだと言い聞かせました(笑い)。4か月目、落ちなくて焦ってはいたんですが、そこでも星野さんは『あきらめずにやりましょう』と励ましてくれました」
星野さん「4か月が経つと、56kgまで落としてくれました。あと1か月でしたが、そのときのA子さん、当初の人とはまるで別人でした。自ら無酸素運動やヨガを積極的に取り入れるし、大好きな甘いものは控えていたので私としては、全く心配はしていませんでした」
A子「泣きの5か月目、星野さんは私を追い込むような言葉は一切かけませんでした。あえてそうしてくれていたと思うんですが、それが逆に勇気付けられたし、信用してくれているんだって心強かったです」
星野さん「5か月間、並走させていただいて、A子さんという人はこう後押しする方が効果的ということを学びました(笑い)。だから私自身もトレーナーとして成長させていただいたと思っているんです。
この5か月、本当にいろいろなことがありましたが、16kg以上減量できるなんて、とてもすごい結果です。今、結果にコミットしたA子さんの晴れ晴れとした表情を見られて、私もすごくうれしいです」
A子「ありがとうございます。もうデブ街道を歩むことは、ないと思います(キッパリ)」
星野さん「絶対に戻ってこないでくださいね(笑い)」
5か月で−16kgという驚くべき結果を出せたのは、二人三脚でダイエット街道を歩んでくれるトレーナーがいたからこそ。まるでカップルのように、思い違いなどが多々あったけれど、今となってはどれも良き思い出。痩せてしまえばこっちのものなのだから。
ただ外野で見守るだけの我々だったが、ライザップの力もとより、1人の女性が美しく痩せて輝いていく姿を目の当たりにした5か月間であった。
撮影/黒石あみ 取材・文/船橋麻貴 イラスト/大窪史乃
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