新型コロナウイルスの感染拡大で、マスク着用は常識になった。毎日、着け続けることで、さまざまな悩みが急増している。そこで、マスクを快適に使う方法を医師がQ&A形式でアドバイス。少しのテクニックを覚えるだけで、楽になるはず。工夫をして、この危機を乗り越えよう!
Q:大きいマスクしか手に入りません。
A:「コンパクト術」を覚えましょう!
通常なら女性用やミニサイズのマスクが買えるが、品薄で大きなサイズしか入手できず、「マスクが歩いている」と揶揄される人も多いとか。
「マスクの下の部分を外側に向けて上方向に折り曲げれば、耳にかける下側のゴムがマスクを上から押さえてくれて、顔面にジャストフィットします。折ったところをホチキスで留めてもいいでしょう」(廣津医院院長の廣津伸夫さん)
なお、マスクをつけてからノーズワイヤーを鼻の形に折り曲げるのはNGだ。
「装着後に折ると、マスクと顔の間にすき間ができてウイルスが入りやすくなります。装着前にワイヤーを鋭角に曲げ、鼻の形に合わせ、山状にしてからマスクをすると、顔面にフィットしてすき間ができません」(廣津さん)
マスクは「大きさ」よりも「つけ方」が重要なのだ。
Q:耳が痛くてマスクを外したくなります。
A:ゴムをつけて、後ろで結んでみましょう
マスクをつけるとゴムやひもの力で耳に痛みが生じることがある。長時間マスクをすると耳の痛みががまんできないレベルに達してつい外したくなるが、どうすればいいのか。
ここで参考になるのは、警視庁の災害対策課が紹介するマスク利用法だ。
「マスクの左右のひもを輪ゴムやクリップなどでつなぎます。クリップの場合は、マスクの左右のひもをクリップに通すだけ。輪ゴムの場合はマスクの片方のひもに輪ゴムを通し、片方のひもはかた結びをして、完成。
後頭部にかけることで耳に当たらず、長時間マスクをつけていられます。医師はみんなこのタイプのマスクを使っていますし、フィット感が増すのでウイルス対策としても有効です」(芝大門いまづクリニック院長の今津嘉宏さん)
もはやマスクは、日常着。心地よく着られるテクニックを覚えよう。
※女性セブン2020年3月26日・4月2日号
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