健康・医療

マスクによる熱中症を予防するには?化粧水で“顔の水分補給”など対策を解説

暑さを和らげる素材は綿、ガーゼ、麻

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熱中症対策も大事だが、少しでも快適に過ごせる“夏マスク”の選び方も気になる。大前提として、ウイルス対策には鼻から顎の下まですっぽり覆えるタイプが基本。そのうえで、暑苦しさを和らげるために、どんな視点でマスクを選ぶべきか。

「これからの時期は、通気性のよさを重視してマスクを選びましょう」と、赤須さん。

不織布のマスクは夏に向いている?

「不織布は、フィルターがついている分、抗ウイルス効果は期待できます。ただし化繊でできているため暑苦しさは否めません。一方、綿やガーゼ、麻などの布マスクは、不織布に比べて目が粗いため、着けたときに通気性がよく、息苦しさは多少緩和されるでしょう。ただし隙間が広い分、ウイルスなどのシャットアウト効果は弱くなります。それでも着けないよりはウイルス対策になりますから、今の時期は、通気性を重視して選ぶとよいでしょう」

厚生労働省などは、外で人と十分な距離が確保できる場合は、熱中症のリスクを考慮し、マスクを外すようすすめている。マスクを着けなければならないときは、冷感作用のあるものや、できるだけ通気性のよいものを選びつつ、こまめに顔をクールダウンさせて“夏マスクバテ”を防ぎたい。

◆教えてくれたのは:皮膚科医・赤須玲子さん

赤須玲子
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赤須医院女性専門皮膚科クリニック院長。 皮膚科専門医、医学博士、美容皮膚科学会会員、米国皮膚病理認定医。山梨大学皮膚科教室に11年在職中、1989年より2年間トロント大学(カナダ)病理学教室にリサーチフェローとして勤務。1998年に女性のための美容皮膚科を六本木に開設し現在に至る。日本で最初にレーザー脱毛治療を施術した医師で、確かな臨床経験と美容に精通したきめ細やかな診療に定評があり、テレビ出演や講演なども多数。著書に『2週間でつるつる美肌になる本』、『赤ちゃん肌に変わる顔そりスキンケア』(ともにマキノ出版)がある。

取材・文/桜田容子

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