年齢よりも上に見られてしまう要因の1つがほうれい線。溝が深ければ深いほど老けて見えてしまうから困ったものだ。何とかならないものか? そこで、マスクを着けたままでも若々しい顔を目指せるという最新メソッド「コアフェイストレーニング」を表情筋研究家の間々田佳子さんが指南してくれた。シリーズ6回目は「ほうれい線解消」。
頬は鍛えれば「筋肉」、何もしなければ「重し」に
「鏡に映る自分の顔が急に老け込んだ気がする、リモートワークで画面に映った自分の顔を見て、どんよりたるんだ顔にハッとした、など、これまでまったく顔のトレーニングなんて必要ないと思っていた40~50代の人からのお問い合わせが、最近増えています。中でも気になっている人の多いパーツは、ほうれい線」(間々田さん・以下同)
以前は対面で表情豊かにコミュニケーションしていたのに、マスクを着けるようになって表情を気にしなくなり、たるんだ頬によってほうれい線が目につくようになった人が多いのだ。
◆日常的に顔を動かし笑顔を作るのもポイント
「若い頃なら頬の筋肉やコラーゲンなどの肌成分のパワーもあり、自然に頬が引き上がりほうれい線は見られませんが、30代を過ぎると、意識して頬を動かさなければどんどん落ちてたるみ、ほうれい線の溝ができてしまいます。頬には骨がないので歯止めかず落ちるしかない。意識的に頬を動かして筋肉を鍛えなければ、頬はただの重しになってしまいます」
30歳を過ぎたら、若い頃よりも顔を動かして表情豊かにすることが、ほうれい線のない若々しい顔を作るポイントだ。
「よく笑う人、ときめきのある人には、ほうれい線が目立たない人が多い(ただし、笑いじわが表情じわとしてほうれい線になる人もいます)。日常的に笑顔が多ければ、ほっぺたも上がりやすくほうれい線も出づらいですから、笑顔を作る機会を増やすことも大事なエクササイズです」
まめに行えば、どんどんほうれい線が目立たなくなるというエクササイズがコアフェイストレーニングの「ほうれい線プッシュ」。
コアフェイストレーニング「ほうれい線プッシュ」のやり方
口をしっかり閉じる。左のほうれい線の下に空気をたっぷり入れて5秒キープ。口は閉じたまま、右のほうれい線の下に空気をたっぷり入れて5秒キープ。5セット行う。
「マスクを思いっきり押すイメージで行いましょう。口元が緩んでいる人は、空気が漏れやすいので、漏れないでできるようになることが最初のステップ。慣れてきたら、アイロンでしわを伸ばすイメージでほうれい線を伸ばしましょう」
◆左右のほうれい線をプレスしたら交互にリズミカルに
左右のほうれい線しっかりプレスしたら、交互にリズミカルに行う。早く動かせば柔軟性も上がり動かしやすくなる。口元をしっかり閉じて負荷をかければ、フェイスラインも引き締まる。
「空気を動かすことで頬の筋肉にも刺激が伝わって鍛えられ、こまめに行えば深い溝も徐々に浅くなります。私自身もほうれい線プッシュを怠ると、ほうれい線がくっきり表れます。とにかく気になったらやる! ちょっとユニークなポーズですが、マスクを着けていれば人前でも安心してできます。すき間時間にいつでもどこでも行いましょう」
その日のほうれい線はその日のうちにとるべく寝る前に行うのもベター。朝起きたあとに行えばむくみの解消にも有効。
「ほうれい線が消えれば顔に段差がなくなり顔全体がスッキリします。若々しい小顔をゲットしましょう」
教えてくれたのは:表情筋研究家・間々田佳子さん
コアフェイストレーニング考案者、ままだよしこメソッド株式会社代表。19歳のときにインドに渡り、顔のヨガを学ぶ。2010年フェイシャルヨガの高津文美子氏に師事し、インストラクター認定資格を取得。以後、顔ヨガブームの火付け役として美容業界を牽引。2020年より自身の新メソッド「コアフェイストレーニング」を考案し、顔の「軸」を見つけることで顔を引き締め、表情・印象をピンポイントで変えていく「顔のトレーニング」の普及を行う。講演・テレビ出演も多数。これまでに出版した著書は13冊累計56万部を突破。講座受講者は3万人を超える。主な著書は 『日めくり まいにち、顔ヨガ!』(小学館) など。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『NHKニュースシブ5時』『行列のできる法律相談所」『シューイチ』『この差ってなんですか?』他、多数のメディアにも出演。
取材・文/佐々木めぐみ
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