健康機器メーカー・フジ医療器の『マイリラ シートマッサージャー』が売れている。今年2月に発売されて以来、堅調に売り上げを伸ばしてきたが、7月には2月の6倍もの売り上げを記録した。好調の要因は何なのか？
マッサージサロンの施術のよう
「シートマッサージャー」とは、椅子やソファに取り付けるだけで、マッサージチェアのようにマッサージを楽しめるアイテムだ。
『マイリラ シートマッサージャー MRL-1200』は、2016年に発売された『MRL-1100』の後継機種として、マッサージサロンでの施術のようにベッドなどでも使えるものができないかと、2017年11月に構想がスタートした。
◆寝た状態でしっかりしたもみ心地
まず目標としたのは、寝た状態でしっかりとしたもみ心地と耐久性を実現すること。『MRL-1200』は、床やベッドに置いたフラットな状態にしてその上に寝姿勢になることで自然と体圧をかけたマッサージが可能になり、座った状態よりリラックスした姿勢でマッサージを味わうことができる。
寝た状態で使えるようにするにはシートマッサージャーに体重が大きくかかってくるので、それに耐えることができる構造と材質を選択した。
体全体をもみほぐす、広範囲マッサージは業界最大級
そして、次に重要視したのが、座った状態でのもみ心地をさらに向上させることだった。というのも、従来のシートマッサージャーでは、体形によっては首・肩の高さが合わなかったり、高さは合っていても物足りない、という声があったからだ。
◆「ダブルメカ」で気持ちよさ向上
そこで、ヘッド部の角度を3段階に調節できる構造の追加や、座面を取り外すことで高身長の人でも使えるようにするなどの改善を行った。そういった追加改善に加えて、従来からの機能向上（気持ちよさの向上）のために、内部のマッサージ機構の見直しも行った。
それが、6つのもみ玉の「首肩つかみもみメカ」と、4つのもみ玉の「背腰メカ」の2つの専用メカ「ダブルメカ」だ。このダブルメカによるマッサージ範囲は業界最大75cmを実現し、広範囲をもみほぐすことができる。
場所を取らず気軽に設置できる
今年2月に発売を開始し、年間5万台の売り上げを目指す。同社では、マッサージチェアを置くスペースがなく悩んでいる人でも場所を選ばず使えるようにと考えていたが、新型コロナウイルスにおけるステイホームも追い風となった。
◆リモートワーカーたちに好評
「慣れない在宅ワークで疲労した体を癒している」「ステイホームのためマッサージサロンに通えなかったが、これでようやく体をほぐせるのがうれしい」「すでにマッサージチェアは持っているが、自室で使える持ち運びできるマッサージ機を探していた」など、購入者にもすこぶる評判だ。
リモートワークやステイホームで疲れや運動不足を感じることが多い中、自宅で気軽にマッサージができるのはうれしい。いままでマッサージチェアのお世話になったことがないという人も、家で過ごす時間が増えているいま、購入を検討してみてはいかがだろうか。
◆DATA
『マイリラ シートマッサージャー MRL-1200』フジ医療器
本体カラーはレッド、ネイビー、ブラックの全3色。幅約460×奥行き840×高さ180mm、約8.8kg。オープン価格（実勢価格4万800円前後）。フジ医療器：0120・027・612
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