ただでさえ体が重くなりがちなお正月明け。今年は昨年から続くコロナ禍の影響で外出やアクティビティがしづらいこともあり、年末年始も3連休も例年以上に食べてばかりで過ごしてしまった…という人も多いのでは?
そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、お正月の間にたまったアレコレをスッキリさせて体のバランスを整えてくれる、とっておきのデトックスレシピを直撃!
そろそろお正月モードから抜け出して、身も心もシャキッとしたいライターFが徹底レポートします!
栄養も満足感も文句なし!体に優しいヘルシースープ
――ようやくお正月ムードから抜け出そうというタイミングで緊急事態宣言が出て、まだしばらくおこもり生活が続きそうですね。
有里:そうですね。今は再びステイホームに徹しつつ、健康促進に努めましょう!
――はい! と言いたいところですが、家にこもっているとどうしても食べすぎてしまって。例年は仕事が本格的に始まり、人と会う機会が増えるこのタイミングで切り替えているのですが、今年はこのまま食べすぎや運動不足が続いてしまいそうで怖いです…!
有里:大丈夫! まずはしっかりデトックスをして、そこから徐々に仕切り直していきましょう! ということで、今回はデトックスに効果的なミネストローネのレシピをご紹介しますね。
――うれしい! よろしくお願いします!
《材料》(2人前)
ブロッコリー…100g たまねぎ…1/2個 ごぼう…1/2本 もち麦…50g ベーコン…2枚 コンソメ…1個 オリーブオイル…大さじ1 水…600ml 塩、こしょう…適量
《作り方》
【1】 ブロッコリー、たまねぎ、ごぼう、ベーコンは、それぞれ小さく切っておく。
【2】 鍋にオリーブオイルを入れて熱し、たまねぎ、ごぼう、ベーコンをサッと炒めたら、水、もち麦、コンソメを加え煮こむ。
【3】 全体に火が通ったらブロッコリーを加え、塩、こしょうで味を調える。
「大麦β-グルカン」豊富なもち麦はデトックスの強い味方!
――もち麦は、ダイエット食品というイメージがありますよね。
有里:そうですね。もち麦がダイエットに良いとされている理由のひとつには、水溶性食物繊維の一種である「大麦β-グルカン」が非常に豊富だということが挙げられます。
「大麦β-グルカン」は、一緒に食べたものの消化吸収をゆるやかにして、糖質の吸収を抑えるはたらきがあるんですよ。
――なるほど! だからダイエットに効果的なのですね。
有里:そう。でも、それだけではありません。もち麦には、食後の血糖値上昇を抑える効果や、腸内の善玉菌のエサとなって腸内環境を整えるはたらきやデトックス効果も期待できます。
――お正月期間中の不摂生を正したい今、とても頼もしい存在ですね。
有里:そうでしょう。もち麦は手軽に食べ応えを増し、栄養価も高めることができるので、白米に混ぜて炊くだけでなく、サラダやスープに加えるのもおすすめです。
――栄養もアップするんですか?
有里:もちろん! もち麦には、白米の倍ものたんぱく質や、鉄、カリウムなどさまざまなミネラル、そしてアンチエイジングに効果的なビタミンEなども含まれていますからね。
――ステキ! デトックスやダイエットと体に必要な栄養の補給を両立できるのがいいですね。
体を温める根菜や免疫力を高めるブロッコリーで、体の中から元気に!
――野菜のおいしさと栄養が溶けこんだスープって、元気がわいてきますね。
有里:わかります。寒い季節はなおさらですよね。「ミネストローネ」は、もともとイタリア語で「具だくさんのスープ」という意味。
今回はデトックス効果のある食材だけでなく、体を温めてくれる根菜や、免疫力を高めてくれるブロッコリーもたっぷり使って作りました。
――さすが、有里さん! コロナはもちろんのこと、寒さや空気の乾燥などなど健康を脅かすものが多くて、体調管理に気を抜けない時期ですものね。
有里:はい。健康に不安を抱いているかたも多いかもしれませんが、しっかり栄養や休養をとって免疫力を高めることは、重要な感染予防対策であり、自己防衛の手段でもあります。サッと作れるミネストローネなら、忙しいときや疲れているときのヘルシー時短メニューとしてもおすすめですよ。
――ヘルシー、時短、おいしい、の三拍子が揃ったメニューは、本当に助かります!
有里:この1杯でたんぱく質やビタミン、ミネラル、そして食物繊維をたっぷり摂れますからね。
もちろん、野菜は気分や体調によって変えたり増やしたりしてもよし! ミネストローネにごぼうは少し意外かもしれませんが、私は現役の頃から体調を整えたいときにはよくごぼうを食べていて、私にとっては定番なんです。
――私もマネしてみよう! おこもり生活で体が重くなったときや、なんとなく栄養バランスや体調がよくないと感じたときの必殺メニューになりそうです。有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!
有里:こちらこそ! これだけでバランスよく栄養を摂れるスープですが、物足りないと感じるときには、ライ麦パンを添えたり、チーズを振りかけてスープパスタにアレンジしたりすると、よりしっかりした食事として楽しめます。
乾燥による肌荒れが気になるときには、水の半量を豆乳に置き換えて、美肌効果をプラスするのも“アリ”だと思います!
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便秘やむくみを解消してスッキリするというだけでなく、余分なものや不要なものを排出して腸内環境を整えることは、免疫力を高めるためにも重要なこと。
食物繊維やカリウムなどデトックスを促す栄養がたっぷり溶けこんだミネストローネは、お正月太りなど年末年始の不摂生によるツケの解消、そしてステイホーム期間のバランスアップにぴったりの一品。さっそく試してみてはいかがでしょうか。
レシピ考案:市橋有里
いちはし・あり。1977年11月22日、徳島県生まれ。アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。2000年、シドニーオリンピック日本代表。「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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