バツイチ独身のライター・オバ記者(63歳)が、趣味から仕事、食べ物、健康、美容のことまで”アラ還”で感じたリアルな日常を綴る人気連載。231回目となる今回は、寒い日が続くなか、愛車の原付きバイクから遠ざかっていたオバ記者が、最強防寒とウワサのワークマンでバイクウェアで真冬の道を走ってみることに。その防寒性や着心地は…。
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ワークマンのおしゃれなアウトドア服にびっくり
コロナ禍がここまでひどくなる前の、昨年の秋のこと。ヒロシのぼっちキャンプにハートをわしづかみにされた私は、来る日も来る日もキャンプ系のYouTubeを見ていたの。そのうちに、原チャに道具を積んでキャンプに行くことを夢見るようになり、現に火おこしやら、炊事道具を買い集め始めていたんだわ。
そのことをアウトドア施設で働いた経験のある、茨城に住む11歳年下の弟に話すと「姉ちゃん、ワークマン知ってっけ?」と言う。「軍手とか、作業着とか売ってっとごだっぺ?」と返したら、「まあ、行ってみっぺよ」。で、栃木県小山市のワークマンへ。
いやいや、驚いたなんてもんじゃないね。そりゃあ、ガテン系商品も売ってはいるけど、目に飛び込んでんくるのは、圧倒的にオシャレなアウトドア服。「えーっ、イメージ違う~」「だっぺ?(笑い)」「それに何だよ、この値段は! 安いにもほどがあるよ!」「だっぺ(笑い)」と、わが弟は得意満面。
人気のため「品切れ」店舗が続出
結論からいうとキャンプは、大雨が降って流れてしまったけれど、だからといってあきらめたわけではない。
冬キャンプもありか? それで冬、原チャに乗るための服装を調べていたら、このサイトの編集O氏から、「ワークマンで防寒服を買って、バイクに乗ってみませんか」とメールがきた!! 以心伝心とはこのこと? その時、すでに買うなら、これか、これって候補が決まっていたのよ。
と、ここまではトントン拍子だったんだけどね。目当ての商品が品切れなの。店に行く前に調べたほうかいいかと、何店舗か電話をかけてみたら、「品切れです」「サイズは? Lはないですね」と、軒並みよ。(後でネットで在庫状況を調べられることが発覚!)
それでやっと、お目当ての商品を見つけたのが、東京・江戸川船堀橋店。
上下セットのスーツ、長袖、グローブ、靴下を購入
そして選んだのが、この4点。
・イージス透湿防水防寒スーツ 6800円(税込・以下同)サイズは男女兼用で(S、М、L、LL、3L、5L)。私はL。
・制電加工裏起毛長袖ハーフジップ 780円 サイズは(М、L、LL、3L)。Lを購入した。
・ニュービニローブ 336円
・冬用5本指靴下 2枚セット 499円
それにしても寒い。なんたって今夜遅くから雪が降ると、天気予報で行っている日だよ。昼過ぎとはいえ、大気の冷たさといったらない。何もわざわざこんな日に、バイクに乗らなくてもいいじゃないのと、もう一人の私のささやき声が止まらない。
ワークマンのウェアの防寒性はどうだったのか?
なのに、もうひとりの自分はイケイケで、勝手に手が動いてバイクに乗る支度をしだしたんだわ。
まずは上半身。下着の上は、何年も前にユニクロで買ったヒートテクのハイネックを着て、その上にワークマンの長袖ハーフジップと、イージス透湿防水防寒スーツのジャケットを重ねた。下は厚手のスパッツの上に直接、イージス透湿防水防寒スーツのパンツ。首には薄手のスカーフを巻いた。
万が一、途中で寒くなったら着ようと、薄手のダウンジャケットを持って、準備万端。
それ行け!
ひゃひゃひゃ、あははは。なんだこれは。衝撃の温かさっていうか、バイクを走らせていちばん風が当たる胸から腕にかけて電熱装置でも入っているような感覚なの。
肝心の着心地についてもジャッジ
ポリエステルをの綿が入ったパンツもちょうどいい感じに温かい。そういえばこのパンツ、どこも突っ張らず、するっとはけたの。一般的なシャカシャカパンツとは、形がまるで違うんだわ。
着てみてわかることはまだある。袖口の下からもうひとつ長めの袖が出てきて、風が入らないようになっていたり、ジャケットのえりがほどほど固くて、ジッパーを最後まで上げると顔半分くらいしっかりガードしてくれていたり。ウエストに風が含まないように、脇を止めるリボンが付いていたりと、至れり尽くせり。
「視認性、安全性の大型反射プリントで夜間作業やライダーに最適」って、タグに書いたあった通りよ。
さらにさらに、制電加工裏起毛 長袖ハーフジップも温かいだけじゃない。その言葉通り、脱ぎ着のときにパチパチ静電気が飛ばないの。しかも赤いファスナーが粋じゃないの。これで780円って、あり得ないでしょ。靴下も保温性ばっちり。
失敗したのは手袋ね。風を通さないし、指を動かしやすいからいいかなと思って採用したんだけど、5分も走っているうちに、手袋全体が冷えてきちゃった。ま、バイク用じゃないし、用途が違うんだから仕方ないか。
それからもうひとつ。走っているとき寒くないのに、家に帰ってやれやれと落ち着いたとたん、体の芯が冷えてきたのは、冬のバイクに慣れてないせい? それとも63歳のせい? どっちかしら。
オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。一昨年、7か月で11kgの減量を達成。
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