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【63歳オバ記者のリアル】春が来た!? 23歳年下男子とハチ公前から「清正井」へ

バツイチ独身のライター・オバ記者(63歳)が、趣味から仕事、食べ物、健康、美容のことまで”アラ還”で感じたリアルな日常を綴る人気連載。235回目となる今回は、オバ記者に「春が来た」というお話です。

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カモメがズラ~ッと並んで日向ぼっこ

こんなことをいうと年寄りくさいけど、それでも言わずにいられないのが、季節の話。なんかここのところ、春、来た?って思うことがいくつかあるのよ。

美倉橋
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わが家の近くに神田川にかかる美倉橋があるんだけど、そこの水面から反射した太陽が、水道管(?)に炎を立てていたの。早朝には東京湾から上がってきたカモメが、水道管の上でズラ~ッと並んで日向ぼっこしている。

去年も一昨年も同じところに住んでいるから、この季節にカモメが来ることは知っていたのよ。

でも今年の「春が来た」は、私が60回以上、経験したどの春とも、意味が違う。大きな理由は言うまでもないけど、コロナ禍。緊急事態宣言の中、なんでも自粛、自粛の冬が終わり、少しずつ自粛解除になるんじゃないかという期待が膨らんじゃう。

ペットロスの解消にうな重?

で、引きこもりをやめて、散歩に出た。途中、街中の公園でぼんやりして、さて、どこへ行こうかしら。行くあてのないまま、自然と足が向いたのは日本橋三越。その途中で、お腹が空いていることに気がついて、うなぎの名店、宮川に吸い込まれたわけ。

うな重
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実はここのところ、ペットロスがひどいのよ。19年3か月同居した飼い猫が亡くなったのは一昨年の夏。そろそろ存在が消えてもよさそうなのに、その逆でね。夜中に鳴き声が聞こえた気がしたり、ベッドの中で足に絡みつかれたような感覚がしたり、ふいに「三四郎!」と名前を呼んだりって、われながらあぶないなぁと思っていた。

そんなときは、とにかくうなぎを食らう。財布がいてててって悲鳴をあげる、目いっぱいの鰻重を注文するの。これ、けっこうな効き目だから、試してみて。

カラオケ100点おじさんと渋谷で待ち合わせ

その数日後のこと。ミュージカルシンガーで、マツコ・デラックスが出ている『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)にも出演したカラオケ100点おじさん、佐々木淳平氏と、渋谷で待ち合わせすることになったの。

佐々木淳平氏とオバ記者
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私が彼を知ったのはYouTube。で、女性セブン誌上で歌のレッスンをうけたり、彼が店長をつとめていた西麻布のカラオケバー『ea』へ、歌を聴きに行ったりしていたわけ。

そのバーが1月末で突然閉店になった。カラオケ100点おじさんの歌の配信も止まった。私も私で、ペットロスに加えて、昨年の収入は20代の駆け出しのころに逆戻りで、淳平氏の口ぐせの「ヤバいっす」としかいいようがない。

それで待ち合わせた渋谷ハチ公前で急に思い立って、神宮のパワースポット、「清正井(きよまさのいど)」へお誘いしたわけ。

渋谷から原宿駅前の明治神宮まで、歩け歩け。歩きながらってお互い顔が見えないから、話しやすいのね。40歳の彼の話を聞きながら、なんだか私まで気がみなぎってきたのはどうしたことかしら。

「参道は歩いたことがあるけど、その横にこんなすごいところがあったんっすね!」と、「清正井(きよまさのいど)」まで歩く間、淳平氏は感嘆を上げっぱなし。その様子を見ている私もうれしい。

別れしな、淳平氏は何度も「ありがとうございました」と頭を下げてくれたけど、なになに、こちらこそどんだけ“いい気”をもらったか(笑い)。

清正井
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この清らかな井戸の画像を、ケータイの待ち受けにすると仕事運が上昇するのだそうよ。よかったら、使ってくださいな。

オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
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1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。一昨年、7か月で11kgの減量を達成。

 

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