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【おっぱい体操】正しい知識を身につけて、美痩せと美乳をわがまま実現!

それではおっぱいについて解説していきます。おっぱいとは、大胸筋の上にある靭帯に支えられていて、その上にぽこんと乗っているもの。

神藤_おっぱい断面図
写真4枚

おっぱいを構成する上でとても重要な役割を果たしているのが乳腺。乳腺は女性ホルモンの分泌量が増えると、発達します。そうすると乳腺を守るために周囲に乳房内脂肪組織がつき、おっぱいが丸みを帯びてきます。

おっぱいを左右するのは、女性ホルモン

初潮を迎え、女性らしい体になるのも女性ホルモンの影響。また生理の前には女性ホルモンの分泌量が増え、乳腺が刺激されることでおっぱいが膨らみます。生理が終わると元に戻るのも女性ホルモンが平常時に戻るからです。

つまり、おっぱいは女性ホルモンの分泌量によって左右されるものであり、おっぱいの状態をみれば女性ホルモンがどのように働いているのかが分かるとも言えるのです。

女性ホルモンは全身の血液やリンパの流れにのり、体中を循環します。女性ホルモンの分泌が正しく行われているときは新陳代謝もよくなり、脂肪がほどよく保たれ、おっぱいもやわらかかく、フワフワとします。

カチコチおっぱいは絶対にNG

逆を返せば固くて冷たいときは要注意。血液やリンパの流れが滞り、女性ホルモンの分泌が正しくなされておらず、ホルモンバランスが乱れている証拠。体調不良を引き起こす引き金にもなりかねません。

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写真/アフロ
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また一般的におっぱいを支えているクーパー靭帯は、一度伸びてしまうと二度と元に戻らない、と言われています。クーパー靭帯をなるべく伸ばさないようにするのは、もちろんとても大切なこと。しかしおっぱいが削げるのはクーパー靭帯だけの問題だけではないと、みなさんはもうお分かりだと思います。

先述したとおり、女性ホルモンの循環を促進することで乳腺を守るために脂肪がつき、おっぱいはふっくらとフワフワになるのです。とすると、「女性ホルモンを上手にバランスよく巡らせることが美しいおっぱいへのキーワード」なのです。

そこで役立つのが、私が考案した「おっぱい体操」。これは元々、授乳中や卒乳後に悲しい状態になったお母さんたちのおっぱいのトラブルを「少しでも楽にできないかな」、と助産師時代に考えたものです。形が歪んでいたり、萎縮していたり、老廃物が溜まっていて流れの悪い状態だと、健康的なおっぱいとは言えませんから。

つまり、「おっぱい体操」は単純におっぱいを大きくしたり、形を整えるといったケアとは異なります。女性としてあるべき骨格や筋肉のつき方、そしてリンパの流れなどをふまえた上で考えた動きが「おっぱい体操」なのです。

「おっぱい体操」の基本の動きって?

「おっぱいはずし」と「おっぱいゆらし」の2つの動きが「おっぱい体操」のポイント。おっぱいが大胸筋に張り付くと、乳腺を守っている脂肪が萎縮し、変形して体液の流れが滞り、女性ホルモンの循環を悪くしてしまうのです。これが実は、おっぱいの崩れの原因のひとつになっています。

「おっぱいはずし」では、大胸筋から靭帯や脂肪をはずし、血液やリンパの流れをよくします。同時に大胸筋にくっついてしまって動きが悪くなったおっぱい全体を動かし、乳腺を守る温かい脂肪に。それとともに、正しい位置へと導きやすくします。

また、おっぱい周辺には体のリズムを整える循環機能がたくさんあります。靭帯を動きやすくすることでリンパの流れを正常化し、体の循環リズムを整えるのが「おっぱいゆらし」。充分に栄養を行き渡らせ、やわらかなフワフワな脂肪でおっぱいを守れるようにしていくのです。

同時に自由に動くようにすることで、おっぱいの歪みを取り、削げてしまったおっぱいをあるべき位置に戻してくれます。

「もっとフワフワなおっぱいにしたい。そして、もっと健康的で幸せな体になりたい!」。そんな女性なら誰でも願うことを、このシリーズを通じて少しでも手助けさせていただければと思います。

美しい体づくりのために、次回から「おっぱい体操」のほかにも、おっぱいに効くレシピなど、いろいろとご紹介していきます。

写真/Keiichi 動画/大嶽勇太

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監修:神藤多喜子(しんどう・たきこ)

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婦人科・小児科看護師、助産出張所開業を経て、「ウェルネスライフ研究所」を開設。おっぱい体操やマンモリラクゼーション、アーユルヴェーディックペリネイタルケアーなどについて、研究や各地での講習・講演を行っている。著書に『きれいをつくるおっぱい体操』(池田書店)ほか。公式HPは、http://www.wellnesslife.sakura.ne.jp/