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犬や猫の新型コロナ事情|ペットも感染する?自分が感染した際、預ける時の注意点

新型コロナ患者のペットを預かるプロジェクトも

そもそも、誰に預かってもらうのかなど、自身が感染した場合の対応を前もって考えておくのも大切なこと。頼れる人が周りにいない場合には、近隣のペットホテルなど事業者で対応しているところがあるかどうか、調べておくといいでしょう。

犬と猫
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◆PCR検査で陰性確認後、飼い主へ

ペットホテル以外でも、預かりを始めた団体があります。ペット保険会社を子会社に持つアニコムホールディングスでは、昨年4月から、新型コロナウイルス感染症にかかった人のペットを無償で預かる「#StayAnicom」プロジェクトに取り組んでいます。(ただし、申し込み状況などによっては預かれないケースも)。→プロジェクトの詳細はコチラ(公式サイト)

2021年3月時点で、アニコムが預かった犬は55頭、猫は34頭、うさぎは2羽、ハリネズミ1頭。同社によれば「これまでに預かった犬猫の中に、陽性の子が数頭いましたが、みんな目立った症状はなく、PCR検査ではじめて陽性だとわかりました」(同社広報ブランディング課長の塩澤みきさん・以下同)ということです。

犬
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アニコムでは預かった初日と翌日、そして1週間後にもPCR検査を実施し、陽性のペットは隔離(単頭)飼育をして経過を見守り、PCR検査で陰性を確認してから飼い主さんの元へ返しているそうですが、「飼い主さんが退院されて体調を回復されるまでには、どの子も陰性になっていますね」と。やはり、私たち人間がしっかり予防に努めて、愛するペットに寂しい思いをさせないようにしたいですね。

教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

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獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/

取材・文/赤坂麻実

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