マスクを着けるようになり、顔の上半分だけがフォーカスされるようになった今、以前より眉間に刻まれたしわを気にするようになったのでは?
何もしなければどんどん深くなるしわを解消して、美しいおでこをキープするという最新メソッド「コアフェイストレーニング」を表情筋研究家のさんが教えてくれました。シリーズ13回目は「眉間のしわ解消」です。
40歳過ぎると急に目立つ“ぷるるん成分”不足
「無意識のうちに力がはいりやすい眉間は、しわのはいりやすいパーツ。さらに、眉間にしわを寄せるクセのある人は、40歳を過ぎた頃から目に見えて溝が深くなったと感じるはずです。それは、加齢とともにヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどの肌の“ぷるるん成分”が減り、肌の弾力が衰えてしまうのが原因です」(間々田さん・以下同)
体に力がはいりすぎないように注意
20代も40代も、眉間にしわを寄せるクセは同じでも、“ぷるるん成分”が多い20代はハリ効果でしわが元に戻りやすいそうです。
「表情グセはなかなかなおしづらいのですが、だからといって眉間にしわを寄せ続けていては、若顔どころか険しく近寄りがたい顔になってしまいます。そうならないためにも、これまでのクセを新しいクセに変えましょう。頑張りがちな人ほど体に力がはいりやすく、顔にもしわがはいりやすいので気をつけましょう」
眉間のボコボコ溝を解消して平らにするエクササイズがコアフェイストレーニングの「チャクラリセット」。チャクラとは、エネルギーが集まり出入りする場所。体の中枢に位置し眉間もその1つ。別名「第3の目」です。
コアフェイストレーニング「チャクラリセット」のやり方
【1】椅子に座り、座面に座骨を立て、座骨で座面を押しながら背筋を伸ばす(このとき肩が上がらないように注意)。額とあごは床に対して平行にし、首の後ろを伸ばす。
【2】軽く目を閉じ、人さし指と中指を眉間のしわに当てる。自然な呼吸で、鼻から息を吸い、口から吐きながら指で眉間のしわをくるくるなぞる。10秒間行う。
「気持ちのよいトレーニングなので好きなだけ行ってOK。呼吸は自分のペースで、できるだけゆったり行いましょう。特に、吐くときは、眉間はもちろん、顔、首、体の緊張をすべてゆるめるイメージで細く長く吐くのがポイント。眉間のエクササイズですが首や肩のこりにも気づけますよ」
1日のしわは寝る前に消すのが鉄則
なぞるときはプリンの表面を揺らすようなイメージで優しく。しわを伸ばそうとつい指に力を入れたくなりますが、力がはいると緊張してしまい、しわの周りがゆるまず逆効果に。
「顔は1枚の皮膚で覆われていますから、眉間を揺らしたときに顔全体にブルブル振動が伝わる感覚があるとさらにいいですね。眉間に力がはいってできたしわですから、まず眉間をゆるめて、そのゆるんだ状態を顔に覚えさせ覚えさせましょう。ゆるんだ状態を記憶できれば、力がはいった瞬間、つまりしわがはいった瞬間に気づけるようになります。
気づいたらゆるめる。これを繰り返すことでゆるんだ状態が定着ししわも改善されていきます」
1日の緊張をほぐすには入浴時や寝る前に行うのがおすすめ。中には、寝ている間に力がはいってしまう人も…。
「私の生徒さんにも、“朝起きたら眉間にくっきりしわがはいっていた”なんて人もいますから、鏡を見てしわを見つけたら『チャクラリセット』でゆるめましょう。ただし、朝は時間がないからと焦ってごしごしなぞるのは禁物です。リラックスした呼吸とともに、気持ちも表情もゆるめて顔全体がダラ~ンと下がっていくような、ソフトクリームがとけるようなイメージで行うのがベスト」
“眉間は寄せずにゆるめる”――新しいクセをつけて柔和な若顔を目指しましょう!
教えてくれたのは:表情筋研究家・間々田佳子さん
コアフェイストレーニング考案者、ままだよしこメソッド株式会社代表。19歳のときにインドに渡り、顔のヨガを学ぶ。2010年フェイシャルヨガの高津文美子氏に師事し、インストラクター認定資格を取得。以後、顔ヨガブームの火付け役として美容業界を牽引。2020年より自身の新メソッド「コアフェイストレーニング」を考案し、顔の「軸」を見つけることで顔を引き締め、表情・印象をピンポイントで変えていく「顔のトレーニング」の普及を行う。講演・テレビ出演も多数。これまでに出版した著書は13冊累計56万部を突破。講座受講者は3万人を超える。主な著書は 『日めくり まいにち、顔ヨガ!』(小学館) など。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『NHKニュースシブ5時』『行列のできる法律相談所』『シューイチ』『この差ってなんですか?』他、多数のメディアにも出演。https://ameblo.jp/yoshiko-mamada/
取材・文/佐々木めぐみ
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