少ない手間でおいしい料理を作ることができたら、毎日の食卓もより楽しくなりそうですよね。
そこで、『沸騰ワード10』(日本テレビ系)や『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)に出演し、伝説の家政婦と話題になっているタサン志麻さんのレシピにトライしてみてはいかがでしょう。
『志麻さんのベストおかず いつもの食材が三ツ星級のおいしさに』(扶桑社)には、簡単でおいしいレシピはもちろん、短時間で何品もの料理を作る志麻さんの時短テクも掲載されています。その中から、生活情報誌『ESSE』に掲載され、読者アンケートで人気No.1となったメインのおかずと副菜のレシピをご紹介します。
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「コンソメトマト煮」のレシピ
味付けのシンプルさや、素材の組み合わせのおもしろさが人気を集めた「コンソメトマト煮」は、トマト缶で水を計量するのが志麻さんらしいポイント。どんな具材と煮ても間違いなく味が決まるという、トマト缶とコンソメを使ったお手軽なレシピです。1人分のエネルギーは241kcal。
《材料》(4人分)
豚こま切れ肉(大きければひと口大に切る)…250g トマト缶(カット状)…1缶(400g) 塩、こしょう…各適量 玉ねぎ(1cm幅)…1個 さつまいも(1cm厚さの半月切り)…1/2本 大根(1cm厚さの半月切り)…1/8本 水…約2カップ 固形コンソメスープの素…2個 いんげん(ゆでる・あれば)…10本
《作り方》
【1】鍋に食材を入れる
豚肉は両面に塩、こしょう各少しをふる。鍋に玉ねぎ、さつまいも、大根、豚肉を入れ、トマト缶を加える。
【2】水はトマト缶で計量する
あいたトマト缶に1缶分(約2カップ)の水を入れ、【1】に加える。
【3】コンソメを加える
固形コンソメスープの素は溶けやすいように、真ん中の汁気のある部分に入れる。フタをし、30分ほど煮込む。味を見て塩、こしょうで味をととのえる。器に盛り、いんげんをのせる。
◆Point
段取りをよくするには計量の手間をなるべく省きます。トマト缶のサイズは約2カップ。トマト缶を加えたあとあいた缶を活用すれば、計量いらずなうえ、残ったトマトもムダなく使いきれます。
「ミニトマトのピクルス」のレシピ
ぷちんと弾ける軽やかな「ミニトマトのピクルス」。湯むきしたミニトマトはやわらかくくずれやすいので、ピクルス液の粗熱を取ってから漬けるのがコツです。作りおきしておけば、もう1品欲しいときの救世主に。1人分のエネルギーは22kcal。
《材料》(4人分)
ミニトマト…1パック
【A】酢、水(白ワインでも)…各/4カップ 砂糖…大さじ1 塩…小さじ1 ローリエ…1枚
《作り方》
【1】鍋に湯を沸かし、ミニトマトを入れる。皮がむけてきたら、ザルに取り、皮をむく。
【2】あいた【1】の鍋に A を沸かして粗熱を取り、【1】を加えて保存容器に移し、冷蔵庫で30分ほど漬ける。
◆Point
冷蔵庫で3~4日保存可能です。まとめて作って、常備菜として活用するのもおすすめ。
教えてくれたのは:タサン志麻さん
大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業。フレンチレストランなどに15年勤務したあと、2015年にフリーの家政婦として独立。各家庭にある調理器具や食材、調味料で家族構成や好みに合った料理とその手際のよさが話題となり“予約の取れない伝説の家政婦”としてメディアに多数出演。著書も多数。最新著書は『志麻さんのベストおかず プレミアムなほぼ100円おかず編』(扶桑社)。https://shima.themedia.jp/