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バルミューダのコードレス掃除機が「まるでフロアワイパー」と言われる理由【スマート家電レビュー】

負担が少なく時短効果も高い掃除機といえば、ボタン1つで勝手に掃除をしてくれるロボット型と、使いたいときにすぐに使えるスティック型コードレス。この2タイプが主流になっています。

そのひとつ、コードレス型は、各社がこぞって軽量さ、吸引力、デザイン性などを競い合っていますが、バルミューダから昨年秋に出た『BALMUDA The Cleaner』も、高いデザイン性と快適な使い心地で今注目を集めています。

バルミューダ『BALMUDA The Cleaner』が壁て立てかけてあるリビング
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掃除機に見えない!まるでインテリアのような佇まい

『BALMUDA The Cleaner』は、いくつものコードレス掃除機を試してきた家電ライターの田中真紀子さんもお気に入り。

カラーは白と黒の2色展開で、本体重量は約3.1kg(フィルタ―含む)。満充電後の連続運転時間は標準モードが30分、強モードで10分です。

「バルミューダは、自然界の風を生み出す扇風機や高級トースターなど、新発想のデザイン家電を次々に開発する先進的なメーカーとして知られています。そのバルミューダらしく、デザイン性もアイディアも斬新です」(田中さん・以下同)

バルミューダ『BALMUDA The Cleaner』が立てかけてあるリビング
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見た目は白なら白単色、黒なら黒単色、とシンプルでスタイリッシュ。例えば白い壁に白のクリーナーを置けば壁の色と同化し、インテリアにごく自然になじみます。

「コードレス掃除機特有の家電っぽさ、メカメカしさがなく、まるでフロアワイパーのよう。部屋で充電していても生活感が出にくく、どちらかというとインテリアのようにも見えます。家電にもインテリア性が求められる時代。コードレス掃除機を買うなら、こんなデザインもおすすめです」

掃除機なのにヘッドがふわっと浮き上がるような軽やかさ

機能面では、ヘッドに仕掛けられた2つの仕掛けが特徴です。

バルミューダ『BALMUDA The Cleaner』のヘッド部分
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「まず、ヘッドがふわっと浮き上がるような操作性。ヘッドに搭載されている2本のブラシが内側に回転することで、ゴミを内側に取り込みつつ、床との摩擦が低減されます。さらに、このヘッドが360度回転するのです。軽やかな浮遊感を味わえます」

それでは、実際の使用感などを、5つの視点からレビューしてもらいましょう。

【使用感】ヘッドが360度動き、フロアワイパーのようにスイスイ動く

なんと、ボタンは1つのみ。そのため使い方はいたってシンプルです。

バルミューダ『BALMUDA The Cleaner』の電源部分
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「使用時にスティックハンドル上部にあるボタンを押すだけで、稼働します。長押しすればパワーアップして『強モード』になり、もう一度押すと『オフ』になるので、迷いがありません」

そして特筆すべきは「今までにない、かけ心地」。

「電源を入れた瞬間から、ヘッドがふわっと浮いたような軽さが感じられ、スイスイと動かせます。さらにこのヘッドは360度回転する仕組みで、角度を自在に変えられるのです。掃除機のヘッドを360度くるくる回すことができるのは、初体験。まさにフロアワイパーのようなかけ心地、かけやすさが味わえます」

バルミューダ『BALMUDA The Cleaner』で椅子の下を掃除している
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ヘッドが縦横無尽に動くと、どう、かけやすくなるのでしょうか?

「テーブルや椅子の脚まわり、鉢まわりなどをぐるっと囲んでかけやすくなりました。ヘッドを縦にすれば、今までは掃除しづらかった家具と家具の間などの隙間も掃除できます。またヘッドの角にローラーもついているので、壁に沿って動かすときもスムーズです」

椅子まわりだけでなく、これまでヘッドが十分に届かなかったトイレの便器回りなどにも重宝しそうです。

一方で、こんな弱点も。

「ソファやベッドの下など、高さの低い場所には使いにくいです。本体の下の部分に重心がある構造上、ヘッドが入っても本体がつっかえて奥の方にはいりにくいのです」

では、ゴミをかき集める吸引力は?

「フローリングでの吸引力は問題なし。ただし、カーペット上では、少し動きにくくなるので、フローリング中心の家のほうが使いやすいかもしれません」

【手軽さ】ハンディ使用時には手間がかかるが、普段は手に取りやすい

掃除を始める前に“重い腰を上げる”ようなネガティブ要素はゼロ。

「個人的には、この浮遊感とおしゃれなデザインが好きで、目についたらつい手に取って掃除しています。

デザイン的に手に取りやすい場所に置けるし置きたくなる。ラクに掃除ができるので見かけたら掃除したくなる。実際、軽い力で掃除できる。さらに、掃除後は充電台に置きやすい。この4点が、掃除に対するネガティブな思いを払拭し、手軽さにつながっています」

手間がかかるとしたら、ハンディクリーナーとして使うときだといいます。

バルミューダ『BALMUDA The Cleaner』をハンディタイプとしてソファを掃除している手元
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「ハンディとして使う場合は、本体からスティック部とヘッドを取り外し、ハンドルとノズルを装着します。2つずつつけ外すのは手間がかかるので、どちらかというとフロア全体を掃除する用途に向いていますね。小回りの効く軽量タイプと併用するといいかもしれません」

また、持ち運ぶ際にもコツが要るとのこと。

「本体自体は約3.1kgと重めですが、下の方に重心がある構造上、手元は非常に軽く、稼働中はスイスイ動きます。ただし電源を切ると一気に重くなります。部屋から部屋へと移動するときは、電源を切って持ち運ぶのではなく、掃除しながら動かしていくと重く感じないでしょう」

【時短】ヘッドの大きさとかけやすさが時短に

コードレス掃除機自体、従来のコード式に比べるとコードを抜き差しする手間がない分時短といわれています。さらに、本製品にはこんな時短効果も。

バルミューダ『BALMUDA The Cleaner』のヘッド部分
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「ヘッドの面積が横30cm×縦16.5cmと広い分、一度に吸い取れるゴミの量が多いんです。また、ヘッドの向きを360度縦横無尽に変えられるため、小さいヘッドを何往復もさせたり向きを変えてかけ直したりする手間が省けます。いずれもわずかな時短かもしれませんが、積もり積もれば大きな時短になります」

【コスパ】多機能型ではないが使用頻度が高ければコスパ◎

価格は、税込で5万9400円。

「最近のコードレス掃除機は、5万円以上は当たり前に。バルミューダも独自性、デザイン性を踏まえると、この価格も妥当でしょう。ただ、センサーがついていないなど機能はシンプルで、専用ノズルセットなどのアタッチメントが別売りで9800円かかることを考えると、高く感じる人もいるかもしれません」

とはいえ、出しっぱなしにして手早く掃除ができることを考えれば、使用頻度は上がり、コスパはよくなるでしょう。

【意外性】今までになかった「ヘッドの浮遊感」

「意外性といえば、なんといってもヘッドの浮遊感」と、田中さん。

バルミューダ『BALMUDA The Cleaner』でリビングを掃除している人
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「何度も繰り返しますが、今までにない感覚で、ヘッドもフロアワイパーのようにくるくる回るので、まさに踊るように掃除ができます。体験を重視する、まさにバルミューダらしい、そして今までになかった掃除機でしょう」

“フロアワイパー派”にもおすすめのコードレス掃除機と言えそうです。

【DATA】

バルミューダ『BALMUDA The Cleaner』
販売価格:5万9400円 ※専用ノズルセットは別売で9800円(ともに税込)
販売場所:家電量販店、楽天市場やAmazonなどのECサイト、公式オンラインストアほか
https://www.balmuda.com/jp/cleaner/

教えてくれたのは:家電ライター・田中真紀子さん

田中真紀子
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白物家電・美容家電を専門とするライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。
https://ameblo.jp/makiko-tanaka89/

取材・文/桜田容子

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