ホットプレートを広げて調理と食事を楽しむとなると、気になるのがスペースの確保。あまり大きくないダイニングテーブルでも、おしゃれに使えるホットプレートがあれば――。そう考えているかたにぴったりな製品がありました。
レコルトの『2Wayグリルアメット』です。ヘビロテしているという家電ライターの田中真紀子さんがおすすめしてくれました。
ホットサンドメーカーに見えて実はグリルも得意
「こちらはホットサンドメーカーのような折りたたみ式ホットプレート。両開きにすれば2面使いができるホットプレートとして、上下から食品を挟めば両面焼きができるプレスグリルとして、多彩なシーンで活躍します。
プレートも、フラットタイプが2枚、焼き目をしっかりつけられて油も落とせる凸凹タイプが2枚と計4枚あり、付け替え可能。デイリーなテーブルクッキングにぴったりです」(田中さん・以下同)
小さめのテーブルに広げても場所取らず
サイズは、開いた状態で26.5cm×41cm×高さ8cmです。
「ホットプレートの中ではコンパクトな方で、まるで横長のホットサンドメーカーのよう。折り畳んだ状態だと26.5cm×23cm×高さ13cmとさらにコンパクトになり、使わないときは収納スペースもとりません。
『ホットプレートは場所を取るけれど1つ欲しい』と思っているかたにぴったりのサイズ感です」
それでは、実際の焼き具合やお手入れのしやすさなどはいかがでしょうか。田中さんに5つの視点でレビューしてもらいました。
【使用感】小さいながらも火力は十分
プレートは、平面プレートと凸凹プレートの2種類あり、使い分けられます。
「肉のように油が落ちるものは凸凹プレートを使います。流れ出た油は中央に落ちるので、ここに付属の油受け皿をセットするのを忘れずに。忘れると、そのまま油がテーブルに落ちてベタベタに汚れます」
火力は900Wと高めですが、焼けるスピードはいかがでしょうか。
「コンパクトですが火力は900W、焼く温度は高くて約230度と十分なので、塊肉でも挟み焼きして上下から加熱すれば、短時間で火が通り、便利です」
1枚のプレートには、肉なら大きめの鶏もも肉を1枚、食パンなら2枚並べられます。朝、両面をプレスしてホットサンドを焼くのもいいでしょう。
では、開いた状態で2面をホットプレートとして使う場合は?
「1枚あたりの面積が小さいため、当然ながら家族での鉄板焼きには向いていません。メインの肉・魚料理だけ焼きながら食べる、という楽しみ方ができます。例えば焼き鳥だけ焼く、海鮮だけ焼く、餃子だけ焼く、という感じで。お酒を飲む人にもいいかもしれません」
焼く温度は、下面のみ2段階で調整できます。「HIGH」の焼きモードで約230度、「LOW」の低温モードで約100度。上面の温度は約230度と一定です。
「きめ細かい温度調整はできませんが、片面だけ『LOW』にすることができるため、片面で焼いてもう片面で保温、というときに便利です。ただ、挟み焼きするときなどは、両面とも『LOW』にできるとよかった、と思うこともあります」
【手軽さ】コンパクトゆえに出し入れもお手入れも簡単
このコンパクトさが、手軽さに直結するといいます。
「さっと出せるのはもちろん、テーブルに置いても邪魔にならず、ほかの料理も並べられるし、片付けもしやすい。一度に焼ける量が少ない物足りなさより、便利さのほうが勝ると感じています」
お手入れのしやすさも問題なし。
「プレートは簡単に外れ、コンパクトなので洗い物もラクにできます。本体自体もコンパクトなので、食器棚に立ててしまっておけるし、見た目もおしゃれ。ダイニングのカウンターに置きっぱなしにしても気になりません。使ってみると予想以上に便利で、ヘビロテしている1台です」
置きっぱなしにできるだけで、あることを忘れて使わなくなることもなく、出し入れもしやすくなります。使用頻度が高くなるのも納得ですね。
【時短】上下から挟み焼くことで焼き時間が短縮
上下挟み焼きにより、調理時間も短縮されます。
「よく作るのが平面プレートを使ったお好み焼き。同時に上下から加熱できるので本当に短時間で焼けます。プレート自体小さいため大き目のお好み焼きを1枚ずつしか焼けませんが、3人家族で1枚ずつ順番に焼いても、そんなに待たされている感じもありません。
火力が強く、両面から挟み焼きできるとこんなに時短になるんだ、と実感します」
なお、付属のレシピ集によれば、上下加熱することでお好み焼きは約7~8分、グリルチキンは約8分、ピーマンの肉詰めは約4分で焼きあがります。フライパンで焼くのと違い、ひっくり返す手間がないのも助かりますね。
「また、座ったままや食事しながら調理できるため、キッチンに立つ時間が減らせるところも時短につながっています」
【コスパ】挟み焼ができるホットプレートとしては絶妙なコスパ
価格は税込で9900円。
「1万円を切るお値段がなかなか絶妙。しかも挟み焼きできるホットプレートは少ないので、コスパはいいと感じています」
前述の通り、使用頻度が上がる点でもコスパは高いといえるでしょう。
【意外性】ホットサンドメーカー?と思いきやグリルもできる
一見ホットサンドメーカーのようで、実はグリルができる点が新鮮だといいます。
「さらにいろんなものを挟んでみる楽しさが味わえる点で、ユニークです。付属のレシピ集を使えば、レパートリーに困りません」
レシピ集は、時短で簡単にできるレシピが13品。ランチやおやつ作りにもぜひ。
【DATA】
レコルト『2Wayグリルアメット』
販売価格:9900円(税込)
販売場所:家電量販店、楽天市場やAmazonなどのECサイト、レコルト公式オンラインストアほか
https://recolte-jp.com/products/2way-grill-amet/
◆教えてくれたのは:家電ライター・田中真紀子さん
白物家電・美容家電を専門とするライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。https://ameblo.jp/makiko-tanaka89
取材・文/桜田容子
●アイリスオーヤマの“折り畳めるホットプレート”、使ってわかった本当の利便性とコスパ【スマート家電レビュー】