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話題の“二刀流”ホットプレート、使ってわかった本当の利便性とコスパ【スマート家電レビュー】

おうち時間がまだまだ続きそうなこの夏。毎日3度の献立に頭を悩ませる人も多いでしょう。そんな時に役立つ調理器具といえば、手間をかけずに家族で食事が楽しめるホットプレートです。家族だけの晩御飯を、非日常に演出するアイテムにもなります。

家電ライターの田中真紀子さんがおすすめするのは、アイリスオーヤマの『両面ホットプレート DPOL-301』です。

「焼き」ながら「保温」もできる!二刀流プレート

こちらは折り畳み型で、プレートは3種類。お好み焼きやパンケーキなどが焼ける平面プレート、アヒージョなども作れる20穴のたこ焼きプレート、焦げ付きにくく焼き肉などにおすすめの、凸凹がついたディンプルプレートです。温度は保温の約80℃から250℃まで調節可能。

 

アイリスオーヤマの『両面ホットプレート DPOL-301』
アイリスオーヤマの“折り畳めるホットプレート”
写真7枚

「本製品は、ホットプレートが二面になっており、両面で温度設定を分けられます。例えば、片面は高温で焼いて、もう片面は焼きあがったものを保温にして置いておくという使い方もできます。もちろん、温度帯が異なる調理も左右で同時に行えます。付属のフタを使えばハンバーグなどの蒸し焼きや、煮込み料理もOK。使用範囲が広いのも特長です」(田中さん・以下同)

出しやすく、しまいやすいデザイン

さらに嬉しいのが、省スペースなデザイン。

「使わないときは半分に畳めるので収納スペースを取りません。自立するので、立ててシンク下や家具間などの隙間にしまっておくこともできます。本体自体も5.4kgと軽量。取り出すのが面倒にならず使用頻度も上がります」

それでは、実際の使用感などはいかがでしょうか。5つの視点からレビューしてもらいました。

【使用感】日常的には問題なく焼ける火力だが、一度に焼ける量は少なめ

まず、コンパクトで軽量設計のため、使う前のハードルが格段と下がると言います。

アイリスオーヤマの『両面ホットプレート DPOL-301』を片手でバッグのように持っている女性
キャリーケースのような外見で取っ手もついていて重さも5.4kgと軽量
写真7枚

「今まで使ってきたホットプレートは、プレート自体が大きくて火力も強いタイプのものでした。それはそれで性能的に満足していましたが、とにかく重いので出してくるまでが一苦労。正直、なかなか使う気になれませんでした。その点、こちらはキャリーケースのような外見で取っ手もついており、重さも5.4kg。テーブルの近くに置いておけるので思いついたときにサッと出せて便利です」

使う際には、バッグのような状態からフタを開いて二面に。通常は平面プレートとディンプルプレートを使うことが多いそうです。

では、肝心の焼き具合はいかがでしょうか。

アイリスオーヤマの両面ホットプレート DPOL-301で焼売とビビンパを作っているテーブルの上
プレートそれぞれにヒーターがついている
写真7枚

「コンパクトなので火力が少し心配でしたが、それぞれにヒーターがついているため、“大火力”タイプには劣るものの、日常使いでは問題なく焼けます。焼き肉のときは、肉はディンプル側、野菜は平面側を使い、焼き具合に応じて火力が別々に調整できるのも便利。フタがついているので、野菜は蒸し焼きにしたりしています」

ただ、今後、火力面で物足りなさが出てくることを案じ、「以前のホットプレートも取っておいて必要に応じて使い分けるようにしたい」と、田中さんは話します。

一方、一度に焼ける食材の量は――?

アイリスオーヤマの『両面ホットプレート DPOL-301』で片方は目玉焼きなど、もう一面はパンを焼いている朝食風景
プレートの一面は横21cm×縦24cm、深さは2cmとやや狭め
写真7枚

「プレートの一面は、横21cm×縦24cm、深さは2cmとやや狭いので、例えば家族分の焼きそばを作りづらい…といった問題はあります。そこで、『片面で先に野菜や肉を炒め、もう片面でそばを炒め、最後に合わせる』といった使い方で何とか乗り切っています。ただ、プレートが小さくて軽量なだけに、簡単に外して洗えるのは助かります」

【手軽さ】これ1台で、晩御飯も“調理要らず”に

田中さんは「本製品の魅力は手軽さに尽きる」と言い切ります。

アイリスオーヤマの『両面ホットプレート DPOL-301』で焼きそばと焼き肉を同時にしているテーブル風景
付属のフタを使えばハンバーグなどの蒸し焼きや煮込み料理もOK
写真7枚

「まず、軽いのでサッとテーブルに広げられます。食事の支度が面倒な時は、肉やら野菜やら、『これ焼いたらおいしいんじゃない?』と思いついたものを買ってきて、おのおの焼いて食べています」

カット野菜を使えば、包丁、まな板要らず。出して油を引いて焼くだけでおかずができるのは、忙しい主婦にとっても重宝しそうです。

【時短】大皿感覚で洗えて、片付けの時短にも

手軽に使える分、準備の時間と片付けの時間は短縮されます。

「以前はプレートが大きくて重かったので、シンクに入り切らず半分ずつ洗うなどして扱いにも苦労しました。その点、これなら大皿感覚で洗えるので、家事がラクになりますね」

一度に焼ける量や火力の強さを重視する人には物足りないかもしれませんが、洗いやすさを考えるなら、メリットは大きいでしょう。

【コスパ】使用頻度が上がり、結果的にコスパよし

価格は税込で1万4080円。コスパ度を左右するのは使用頻度です。ホットプレートは買ったものの使わずホコリを被るケースも多いですが、この製品は?

「最近はホットプレートの価格も広くなってきているので、この値段を聞いて安いとは思いませんでした。それでも、二面別々に温度設定ができる点、折り畳んで収納できる点から手軽に使えて使用頻度は上がるでしょう。もちろん、結果的にコスパも高くなってきます」

【意外性】折り畳めるホットプレート

意外性は、「折り畳めるホットプレート」という概念。

「本製品の初号機が登場したのは数年前なので、今となって驚きはありませんが、初めて使ったときは、『二面にして折り畳める』という発想に驚きました。ふだんはダイニングの近くにカウンターの上に置いていますが、ホットプレートには見えないデザイン性も、ありがたいですね」

アイリスオーヤマの『両面ホットプレート DPOL-301』ででプチケーキやフレンチトーストなどをしてスイーツパーティをしているテーブル風景
プレートは、平面プレートと20穴のたこ焼きプレート、凸凹がついたディンプルプレートの3種類
写真7枚

コンパクトなデザインから、常にテーブル付近に置いておき、使いたいときにサッとさっと使える。日常使いができる点で、重宝しそうですね。

【DATA】

アイリスオーヤマ『両面ホットプレート DPOL-301』
販売価格:1万4080円(税込)
販売場所:家電量販店、楽天市場やAmazonなどのECサイト、アイリスオーヤマ公式通販サイト、ほか
https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=H517876F

◆教えてくれたのは:家電ライター・田中真紀子さん

田中真紀子
家電ライターの田中真紀子さん
写真7枚

白物家電・美容家電を専門とするライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。ブログ(https://ameblo.jp/makiko-tanaka89/)

取材・文/桜田容子

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