部屋干し向きなのは狭い空間!
洗濯物は乾燥に時間がかかると、生乾きのニオイがしてしまいますよね。これは水分によって菌が繁殖することで起こるんです。そのため、極力早く乾かすのが効果的。5時間以内に乾かすのがおすすめです。
部屋干しをする際、広い部屋のほうが風が流れやすく、服の乾きが早いというイメージを持っているかたも多いかもしれません。それは間違いで、狭い部屋のほうが湿度と温度をコントロールしやすいため、効率よく乾かすことができるんです。
なるべく狭い部屋で、室温は夏場なら27度くらい、冬場なら20度くらいにエアコンを設定するのがおすすめです。さらに除湿機で湿度を下げたり、サーキュレーター(扇風機)で空気を循環させると、乾燥時間を大幅に減らすことができます。
部屋干しには浴室もおすすめ
乾燥している状態の浴室は、部屋よりもさらに部屋干し向きです。浴室乾燥と換気扇を使って通気性をよくすれば、かなり早く乾くので、きれいに洗濯ができていればニオイはほぼ発生しません。
さらに浴室に除湿機を持ち込めば、部屋干し環境としては完璧ですよ。除湿機を使うと、部屋が暑くなってしまうというケースも、浴室で乾燥すれば解決します。
浴室だと、洗濯機と浴室が近い家なら、干すときの動線もスムーズですよね。家族分の洗濯物を部屋やベランダまで持っていくのが大変、という悩みも解決します。
◆教えてくれたのは:洗濯ブラザーズ 茂木貴史さん
茂木貴史、茂木康之、今井良の3人で洗濯のプロ集団「洗濯ブラザーズ」を結成し、毎日の洗濯が、「嫌いな家事」から「好きな家事」になるように、洗濯の楽しさを伝える活動をしている。キレイに洗えるだけではなく、同時に服を傷めず長持ちさせられるのが、洗濯ブラザーズ式・洗濯術の特徴。横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を経営するかたわら、劇団四季、シルク・ドゥ・ソレイユ、クレイジーケンバンドなど、国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを担当している。全国の百貨店、セレクトショップなどでイベントやセミナー、講演を行い、著書『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)は8万部を突破。また、オリジナルのナチュラル洗剤を開発し、好評を博している。https://sentakulife.com