体重は増えてないのに、なとんなくぼんやりした輪郭が気になる。そのデカ顔、もしかしたら顔のコリが原因かも。
しっかりと顔をほぐして小顔を目指すという最新メソッド「コアフェイストレーニング」を、表情筋研究家の間々田佳子さんが教えてくれました。シリーズ21回目は「顔のコリをほぐす」です。
コリを解消すればフェイスラインもスッキリ
「実は、首や肩のコリは気になっても、顔のコリに気づいてない人は意外と多いんです。私のレッスンでも、ほとんどの生徒さんが『ホクホクトレ』をやることで、初めてコリに気づきます。顔のコリには、力みや食いしばりによるものと、表情グセがあります。いずれも、筋肉が使われっぱなしでストレッチされていない。
緊張ばかりでリラックスしていない筋肉は、硬くなり固まってコリとなります。コリがとれれば、フェイスラインもスッキリしますし、顔が動かしやすくなります。顏が動かしやすくなれば、老廃物も滞らず血流もスムーズに流れて肌の調子も上がりますよ」(間々田さん・以下同)
上半身の力が抜ければ顔も力まない
何気ない表情でも、ついつい力がはいってしまう人は多いもの。
「特に、真剣な表情や頑張っているとき、口元や鼻周りに力がはいりやすくなります。顔の力を抜くのが難しい人は、上半身に力を入れないように心がけましょう。上半身のムダな力が抜ける人ほど、顔もリラックスしています」
コリをとって”デカ顔”から小顔を目指すという変身エクササイズがコアフェイストレーニングの「ホクホクトレ」です。
コアフェイストレーニング「ホクホクトレ」のやり方
【1】椅子に座り、座面に座骨を立て、座骨で座面を押しながら背筋を伸ばす(このとき肩が上がらないように注意)。額とあごは床に対して平行にし、首の後ろを伸ばす。
【2】頬骨の小鼻側からスタート。頬骨を親指で押し上げ、「ホ」、「ク」、「ホ」、「ク」、と口を大きく動かす。頬骨に沿って、親指を少しずつズラしながら「ホ」、「ク」、「ホ」、「ク」、と口を大きく動かす。10秒間続ける。
気になる人は、【2】を3~5回繰り返す。
「親指は強く押しすぎず、指圧するようなイメージで行いましょう。親指を当てた周りの皮膚が動くくらい大きく口を動かすのがポイント。あごまで刺激が伝わっていれば、さらにいいですね。親指で押しているときや、ホクホクと口を動かしているときに、眉間や首、肩など、他のパーツに力がはいらないように気をつけましょう。
また、首を縮こめるのもNG。筋肉を収縮させてしまうと、首や肩コリの原因になります」
ゆるめて血行を促す
このエクササイズでは、小鼻の横と耳の近くに痛みを感じる人が多い。
「よく使う場所ほどコリます。素敵な笑顔を作ろうと頬周りの筋肉を緊張させてしまう人は、小鼻側がかなり痛いはず。また、耳側が痛くなる人は、力んで話す、噛みしめグセがあるサイン。噛み合わせの部分には咬筋(こうきん)があり、話す、食べ物を噛むときに使われますから、力む人ほど筋肉がコリ固まってしまい痛みが強く出ます。
エクササイズと合わせて、あごを左右に動かすのも、コリの解消にはおすすめです」
痛いところは念入りに。毎日続ければ早い人なら3日ほどで痛みが消えるといいます。
「毎日行えば前日よりも痛みが軽減しているはずです。まめに行えば、顔も筋肉も柔らかい状態に保てます。特に、たくさん笑ったり、しゃべったり、筋トレなど顔をよく使ったあとは、しっかりほぐしましょう。バスタイムに行えば血液やリンパの流れもスムーズになるので、痛みも和らぎほぐれやすくなります」
コリはその日のうちにとって、翌朝をスッキリ迎えましょう!
◆教えてくれたのは:表情筋研究家・間々田佳子さん
コアフェイストレーニング考案者、ままだよしこメソッド株式会社代表。19歳の時にインドに渡り、顔のヨガを学ぶ。2010年フェイシャルヨガの高津文美子氏に師事し、インストラクター認定資格を取得。以後、顔ヨガブームの火付け役として美容業界を牽引。2020年より自身の新メソッド「コアフェイストレーニング」を考案し、顔の「軸」を見つけることで顔を引き締め、表情・印象をピンポイントで変えていく「顔のトレーニング」の普及を行う。講演・テレビ出演も多数。これまでに出版した著書は13冊累計56万部を突破。講座受講者は3万人を超える。主な著書は 『日めくり まいにち、顔ヨガ!』(小学館) 、近著に『間々田佳子のかんたん顔筋トレ』(KADOKAWA)がある。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『NHKニュースシブ5時』『行列のできる法律相談所』『シューイチ』『この差ってなんですか?』他、多数のメディアにも出演。https://ameblo.jp/yoshiko-mamada/
取材・文/佐々木めぐみ
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