実りの秋はおいしいご飯をほおばりたい。そのご飯も、やっぱりツヤツヤピカピカの白米が一番!
でもその一方で、ダイエットもしたいし、健康も気になる…。そんな複雑な乙女心に応えた炊飯器がいま、続々登場しています。糖質をカットしてくれる炊飯器です。
糖質制限ブームの波は炊飯器にも来ている!
家電ライターの田中真紀子さんはこう言います。
「ここ数年、ダイエットや健康法のひとつとして糖質制限が注目されています。糖質を多く含むご飯や麺類、パスタなど、いわゆる炭水化物を控えるというダイエット・健康法ですが、食事のときにご飯がないのとやっぱりモノ足りないですよね。そんな声に応えて登場したのが、糖質オフ炊飯器です。
先駆けは、2018年にサンコーが発売した糖質を約30%カットする『糖質カット炊飯器』と言われています。これが注目を集めて、炊飯器業界では、糖質オフ炊飯器の製品ラインナップがじわじわと増えてきました。ただ、どちらかというと“セカンド炊飯器”といった扱いで、小型でリーズナブルなものが多い印象です」(田中さん・以下同)
白米をどのようにして「糖質カット」するのか?
ところで、糖質が多い白米を、どのようにして糖質オフにするのでしょうか? 糖質オフ炊飯器の炊飯方法を田中さんに聞きました。
「多くの糖質オフ炊飯器は、内釜のさらに内側にもうひとつ、穴の空いたザルのような釜を入れています。多めの水で炊くことで、煮汁と一緒に糖質をザルの外に排出するのです。炊き上がったご飯の内釜(ザル)を持ち上げると、内鍋に白い水が溜まっており、糖質が流れ出たのを実感。これならいつものように茶碗一杯食べても、糖質量が抑えられるというわけです。
一方、ご飯に多めの水を含ませて柔らかく炊き、米1粒1粒の体積を大きくすることで、同じ茶碗一杯でも米粒の量は少なく糖質が抑えられる、という炊飯器もあります」
気になるお味は、「糖質が減っている分、ご飯の甘みも控えめでさっぱりした味わいです」とのこと。糖質オフということは、甘さも控えめ。理にかなっていますね。
数ある糖質オフ炊飯器の中から、「1人分」や「健康志向」などよりニーズに応えてくれる炊飯器を、田中さんに選んでいただきました。
レコルト『ヘルシーライスクッカー』
ご家庭の中で1人だけ糖質オフダイエットをしている人がいる場合、白米と、糖質オフごはんを炊き分けたいですよね。そんな需要にマッチするのが、少量炊きができて、セカンド炊飯器としても優秀なこちらの商品。
糖質は最大約3分の1までカット! 1~2人分の糖質オフご飯に最適
「レコルトの家電製品は、インテリアになじむおしゃれなデザインと、食卓を楽しくしてくれる独自機能で人気です。そんなレコルトから2021年7月に登場したのは、糖質オフ炊飯器『ヘルシーライスクッカー』。糖質を含んだ水を内釜と『糖質受け皿』に排出することで、糖質を最大で約3分の1もカットしてくれます。糖質を減らしても粒立ちよくおいしく炊け、食べ応えも十分です」
ほかにも、玄米やおかゆを炊飯できるコース、さらに、電気調理鍋の代わりにもなる「炊飯・調理メニュー」では「煮物」のほか脂が気になるお肉をさっぱり食べられる「蒸し料理」コースも。とことん“ヘルシー”にこだわっています。
「炊飯容量は1.5合まででコンパクト。かつ、おしゃれなデザインも特徴的で、1人暮らしにはもちろん、セカンド炊飯器としても最適です。例えば、ご家庭の中でひとりだけ糖質オフダイエットをしている人がいる場合、この炊飯器があれば1人分だけ糖質オフのごはんを食べられるので、便利ですよね。
ただし、通常の内ぶた、内釜のほか、ザル釜や糖質受け皿など、洗い物が少し多いのが難点です」