
10月26日、日本中が注目する秋篠宮家の長女・眞子さんと小室圭さんの結婚会見が開かれました。そこで、皇后雅子さまをはじめとした皇室の婚約・結婚会見を、当時話題を呼んだエピソードとともに振り返ってみましょう。ファッションにも注目です。
皇后雅子さま|レモンイエローのワンピースと帽子が眩しい
1993年1月19日、東宮仮御所で行われた天皇陛下(当時・皇太子)と雅子さまの婚約会見。雅子さまは、光沢のあるレモンイエローのワンピースにカクテルハット、白い手袋という晴れやかな装いだった。
会見で雅子さまは、外交官をやめることへの悔いについて問われ、こうお答えになった。
「6年近く務めた外務省を去ることに、寂しさを感じないと申しましたら、うそになると思います。外務省では大変やりがいのある仕事もさせていただいておりましたし、大変学ぶべきところの多い尊敬すべき先輩や同僚にも恵まれて、とても充実した勤務でございました」

ワンピースと同色の帽子は、皇室御用達ブランド「ベル・モード」のもの。バッグも同色のクラッチバッグをチョイス。光沢感のあるローヒールのパンプス、そしてパールのアクセサリーというツートーンカラーの明るいコーディネートは、婚約会見という華々しい席にぴったりの配色だった。


天皇皇后両陛下(当時)へのご挨拶を終え、雅子さまとご両親が報道陣の前に姿を見せたときは、雅子さまは、ワンピースの上に同じ素材のガウンコートを羽織っていた。ガウンコートは日差しを受け一層キラキラと輝いて見えた。
秋篠宮妃紀子さま|昭和天皇の喪中であることから濃紺の服を選択か
秋篠宮妃紀子さまは、23歳のお誕生日の翌日1989年9月12日、赤坂御所「檜の間」で婚約内定の会見に臨まれた。

「初恋の人ですか?」との問いに、「はい、そうでございます」とはにかんだ紀子さま。 “3LDKのプリンセス”“平成のシンデレラストーリー”と呼ばれた紀子さまのご婚約に、国民も祝賀ムード一色となった。

その年のはじめに昭和天皇が崩御し、まだ世の中は喪中でお祝い事を控えている最中。秋篠宮さまと紀子さまが、濃紺の服で記者会見に臨まれたのは、このことに配慮したためといわれている。
おふたりは学習院大学のサークル活動などを通じて親しくなり、交際を開始。在学中の20歳のときに秋篠宮さまが紀子さまにプロポーズした。“自由恋愛”で結婚したのは皇室では初めてのことで、当時としては異例のことだった。
上皇后美智子さま|“ミッチー・スタイル”が女性の間で大流行

皇太子妃は、旧皇族・華族から選ばれるのが通例だったが、美智子さまは、初の民間出身妃として皇室にはいられた。
美智子さまのファッションやお言葉は話題を呼び、“ミッチー・ブーム”を起こすほどに。その気品あるスタイルは、洋装文化を後押しすることにつながった。1958年11月27日、婚約会見でお召しになったショール、ヘアバンド、パールのネックレスは当時、女性の間で大流行した。
→皇后雅子さまのおしゃれ度際立つホワイトファッションはコチラ
黒田清子さん|ペールカラーのスーツが笑顔を一層明るい印象に
天皇陛下と秋篠宮さまの妹で、皇室から離脱する前は「サーヤ」の愛称で親しまれた、黒田清子さん。

清子さんは2005年11月、東京都職員・黒田慶樹さんと結婚して皇室から離脱し、民間人となった。

黒田さんは、秋篠宮さまと学習院初等科からのご学友で、紀子さまは大学時代のサークル仲間。大学卒業後も秋篠宮家と交流があり、秋篠宮邸での友人知人の集まりにも招かれており、この集まりで幼少のころから顔見知りだった清子さんと2003年に再会し、交際に発展。つまり秋篠宮さまが“恋のキューピッド”だった。

清子さんは2004年12月30日の婚約会見に、ツヤっとした淡いグリーンのスーツにパールのネックレス、胸元にはブローチをつけ、晴れ晴れとした笑顔で臨んでいた。
千家典子さん|お相手の国麿さんとピンクの“リンクコーデ”
2014年5月27日、出雲大社の神職・千家国麿さんと婚約会見を行ったのは、高円宮家の次女・典子さん。学習院大学1年生だった典子さんが出雲大社を参拝したときに知り合ったのが縁だという。

「生まれ育った宮家を離れるということに対しての、少しばかりの寂しさですとか、出雲での生活に対する多少の不安といったものはあります」と語った典子さん。

薄めのピンク色ワンピースに身を包み、帽子も同色でまとめた。国麿さんもネクタイをピンクにし、リンクコーデを見せていた。
守谷絢子さん|華やかなリボンが印象的な帽子とピンクワンピース
高円宮家の三女、絢子さんは日本郵船勤務の守谷慧さんと結婚。2018年7月2日の婚約会見ではショッキングピンクのワンピース姿で登場した。帽子も同じピンクで、華やかなリボンが印象的だった。お相手の慧さんもネクタイをピンクにしてリンクコーデを見せていた。

絢子さんは2002年に父・高円宮さま、守谷さんは2015年に母を亡くしている。親を亡くした経験を共有していることから「心の距離が縮まった」(慧さん)という。絢子さんは「日々の何げない出来事にも喜びや楽しさを2人できちんと感じていきたい」と述べた。

小室眞子さん|“勝負カラー”のミントグリーンで結婚への決意
2021年10月26日、結婚会見を行ったのは小室眞子さんと圭さん。緊張した面持ちのおふたりだったが、結婚への強い意志を感じさせる会見となった。

眞子さんが会見でお召しになったのは淡いミントグリーンのワンピース。このミントグリーンという色は、眞子さんがこれまでもたびたびお召しになってきた色。アクセサリーは、胸元にはブローチをつけ、皇族ファッションアイテムの代表格とも言えるパールのネックレスとイヤリングが輝いていた。そして、左手の薬指にはキラリと光る指輪が。

登壇し、アイコンタクトをするとふたりそろって「よろしくお願い申し上げます」と挨拶。眞子さんは「私たちにとって結婚は、自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした」と語った。


思い返せば4年前、2017年9月に婚約内定会見を開かれた眞子さん。当時はまだ小室家のトラブルが発覚する前で、にこやかに見つめ合うふたりの姿に日本列島は祝福ムードに包まれた。
その日も眞子さんはミントグリーンの衣装をお召しに。ここぞという場所や節目でお召しになることが多い“勝負カラー”だったようだ。

●皇后雅子さまが魅せる秋冬のベルベットファッション|洗練&エレガントな雰囲気にまとめる着こなし術