冬は野菜の値段が高くなりがちですが、だからといって、食卓の野菜を減らすわけにはいかないという人も多いと思います。そこで、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、野菜をお得に賢く買う方法を教えてもらいました。
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ふるさと納税、フリマアプリも活用
スーパーの特売日にまとめ買いをするということをしている人も多いかもしれません。それ以外にも、野菜をお得に購入する方法があるんです。
ふるさと納税を活用
今やいろいろな返礼品があるふるさと納税。野菜を返礼品にしている自治体もあります。
いも類や玉ねぎなど日持ちするものなら、一度に大量に届いても使いやすいですし、おすそ分けをしても喜ばれますね。中身の指定はできませんが、旬の野菜を詰め合わせて毎月届けてくれる定期便のタイプもあるので、生活に合わせて選ぶのがおすすめです。
フリマアプリなら農家直送価格も
フリマアプリでは農家から直送で野菜を買うことができるので、スーパーでその都度買うよりもお得なことが多いです。
ちなみに私は、楽天のフリマアプリ「ラクマ」でにんにくや、夏にはオクラをよく購入しています。キロ単位での販売されているケースが多いので日持ちするものがおすすめですが、こちらもさまざまな野菜の詰め合わせを販売している生産者さんもいるので、チェックしてみてください。
ただし、フリマアプリでは、毒キノコが混入する可能性があるためキノコ類の取り扱いが禁止となっています。知らずに購入することのないように、注意しましょう。
冷凍がおすすめ!野菜別の保存方法
キャベツや白菜などの野菜は、切り口から傷んできますので、外側から1枚1枚葉をはがしながら使い、ポリ袋などに入れてなるべく空気に触れないように空気を抜いてから、冷蔵庫の野菜室に保存すると長持ちします。
成長点のある内側から使うと鮮度が保たれるといわれています。ただ、外側の葉は傷みやすいので、両側からバランスよく使っていくのが長持ちさせるコツです。
さらに日持ちしておすすめなのは、冷凍保存です。そこで、冷凍保存が可能な野菜とそれぞれに適した加工方法をお教えします。なお、自身で冷凍保存した野菜は1か月ほどを目安に使い切りましょう。
にんにくやしょうが、ねぎは用途に分けて冷凍
ニンニクやしょうがは、ひとかけずつにわけてフリーザーバッグに入れ、使わない分はすべて冷凍室へ入れます。凍った状態のまますりおろしたり、半解凍にしてスライスして使えば、生と同じように使えます。また、しょうがはまとめてすりおろしてシート状に冷凍しておくと、必要な分だけ折って使えるので便利です。
ねぎは冷凍すると風味が少し落ちてしまいますが、薬味としてスープに入れる分には問題ないので、青い部分だけでも刻んで冷凍しておくといいでしょう。我が家では、よく冷凍ねぎを使った味噌汁を作っています。
ブロッコリーは小房に分けて、インゲンはそのまま冷凍でOK
ブロッコリーは洗ったら小房に切り分け、生のままフリーザーバッグへ入れて冷凍。調理をするときは、スープや炒め物へ、凍ったまま入れて使うことできます。
インゲンは洗って水気をふき取ったら筋を取り、インゲン同士がくっつかないようにクッキングシートに並べて冷凍庫へ、凍ったらフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。使うときは、料理にあわせてボキボキ折って使います。
大根や山芋はすりおろしがおすすめ
大根や山芋はすりおろした状態で1回分ずつラップに包むもしくは板状に冷凍して、使う分だけ折って使います。自然解凍で使うことができるので、解凍後の調理もかなりラクになります。
冷凍野菜を賢く使う
芋類は冷凍すると味が落ちてしまうので、長期保存したいなら自分で冷凍保存するよりも冷凍で売っているものを使う方がおすすめです。また、かぼちゃやほうれん草は冷凍で売っているものもかなりおいしいです。冷凍野菜は年間通して価格が安定しているので、うまく利用してみてください。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/吉田可奈