花粉症は「漢方」で内側からケア
食事を工夫しているのにもかかわらず、花粉症のつらい症状が続く場合は、漢方薬を使うのも選択肢の1つです。鼻水や鼻づまり、くしゃみなどを治す漢方薬やアレルギー体質を改善する漢方薬は、耳鼻咽喉科でも花粉症に処方されています。また、眠くなるなどの副作用が少ないのも漢方薬の特徴です。
花粉症に悩む人へおすすめの漢方薬2つ
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
水分代謝を整える働きをする小青竜湯は、水っぽい鼻水やくしゃみなど、鼻症状の改善に用いられます。
・越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
越婢加朮湯はこもった熱を発散させ、炎症や痛みを和らげます。鼻アレルギー、気管支炎、目の炎症にも応用されることがあります。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬は繰り返す不調に対して、根本からの改善が期待できる薬です。つらい症状を抑えなると同時に、花粉症にならない体づくりも目指します。
そのため、食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、効果が見込めないだけでなく、副作用が起こるということもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
食事で花粉症の症状緩和を目指すには、ごはんと味噌汁を中心にした日本型食生活で腸内環境を改善するのが近道です。また、専門家に相談して漢方薬の助けを借りるという方法もあります。自分に合った方法を取り入れ、春を快適に過ごしましょう!
◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん
おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。