上野動物園では、2021年6月に誕生した双子のシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)、その母・シンシンが仲良く暮らしています。コロナ禍で上野動物園は閉園中ですが、3頭の元気な様子が伝わってきました。最新情報をキュートな写真とともに紹介します。
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運動場での初授乳でシンシンは”母の顔”
双子パンダとシンシンは同じ空間で生活していて、昼は室内展示場と運動場、夜は室内展示場と寝室を自由に行き来することができます。
これまで、運動場で採食するシンシンのかたわらで木登りをしたり、遊んだりするシャオシャオとレイレイの姿や、3頭で仲良くじゃれ合う姿は見られていましたが、3月3日に初めて運動場での授乳が確認されました!
ママらしい振る舞いを見せたシンシン
授乳されていたのはレイレイで、シンシンは何度も頭を上げるなど周囲を警戒する姿を見せていました。周りの様子が気になったのか、授乳時間は8分ほどといつもより短めだったそうです。また、運動場でのシャオシャオへの授乳はまだ確認できていないということで、好奇心旺盛なレイレイの方が環境への慣れが早かったのかもしれません。
レイレイは食欲旺盛?
3月7日の測定ではシャオシャオが19.6kg、レイレイが19.25kgと、2頭とも順調に体重が増えていて健康状態は良好。レイレイは2月28日の測定時と比べて1週間で1.2kg増と、特に成長が見られます。運動場での授乳が早かったのも、食欲旺盛だったからでしょうか。
夜間は親子まったりタイム
3頭の夜間の過ごし方は、双子がシンシンにじゃれついたり、2頭でじゃれ合ったり、親子の時間を楽しんでいるようです。
シャオシャオは竹に興味
また、シンシンの食べている竹に興味を示すシャオシャオに対して、食事に夢中なシンシンが食べるのをやめずに器用に後ろ足であやす姿も。そんなシャオシャオは、まだ食べることはないですが、竹をかじる時間が最近多くなってきたそうです。
一人遊びも得意なレイレイ
一方レイレイは、すこし重みのありそうな枝をくわえて石で囲まれたプールに移動すると、マイペースにかじっています。そこへやってきたシャオシャオ、シンシンと一緒にゴロゴロと遊んでいると、いつの間にかレイレイが遊んでいた枝をシャオシャオが我が物顔でくわえています。シャオシャオもこの枝が気に入ったようですが、取り合いをするわけでもなく、仲良く過ごす2頭の姿が見られました。