下痢しやすい体質の人には漢方薬もおすすめ
老廃物を排泄するために起こるので、下痢止めなどで無理に止めるのはよくない場合も多々あります。
一方で、漢方薬は腸のはたらきをうながしたり、血流をよくしたりすることで、根本からの改善をめざします。また、漢方薬は心と体の全体的なバランスの乱れを回復させるため、冷えや自律神経の乱れによる下痢症状への対処、ストレスに負けない体づくりに適しています。
下痢症状に悩む人におすすめの漢方薬2つ
・人参湯(にんじんとう)
冷えがあり、胃腸のはたらきが低下している人に向いています。気を補い、胃腸のはたらきを高めることで、下痢を改善します。
・五苓散(ごれいさん)
のどが乾き、尿量が少ないという人に向いています。胃腸のはたらきを高め、胃の余分な水分を取り除くことで下痢を改善します。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬は、繰り返す不調に対して根本からの改善が期待できる薬です。そのため、食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・小玉奈津実さん
管理栄養士資格取得から食に関する職務に携わってきて15年目。サプリメントの商品開発・外食のメニュー開発・高齢者施設の栄養価計算や献立作成などに従事。現在はサプリメントの監修や食に関する記事の執筆、オンライン栄養指導などフリーの管理栄養士として活動中。さらに、オンラインで漢方を購入できる「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)で情報発信もしている。