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散歩中の悩み、愛犬のリード引っ張りグセを矯正するには?しつけ方法を獣医師が解説

なぜ引っ張る?走りたいの? その理由

犬がリードを必死に引っ張るのは、走りたいからなのでしょうか。ゆったり歩くだけの散歩では物足りない、もっと体を動かしたいという欲求があるようにも見えますが…。

「犬がリードを引っ張るのは、主に好奇心からだと思われます。お散歩している道の先に何があるのか気になってぐいぐい体が前へ出てしまうという子がほとんどではないでしょうか。ただダッシュしたい気分のときもあるかもしれませんが、運動量が十分かどうかとはまた別の問題です」

適切な運動量は犬種によって異なる

ちなみに、適切な運動量は犬種によって異なり、個体差もあるそうです。

散歩中の犬
小型犬なら1日30分を目安に(ph/fotoco)
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「チワワやトイプードルなどの小型犬なら1日30分、街中を走らないで歩くだけでも足りると思います。一方、中型犬になると1時間ぐらいが適当でしょうか。30分の散歩を朝夕するのもいいですね。大型犬は1日合計2時間ぐらいが適当です。

注意しなければいけないのは、牧羊犬や狩猟犬など、もともとよく走るように身体ができている犬。広大な牧場で羊を追っていたコーギーやウサギ猟に使われていたビーグルは、体は小さいけれど走力のある犬種です。普段の散歩中もコースのどこかでダッシュを取り入れたり、休日にはドッグランなどに連れて行ってあげてください。中型犬のボーダーコリーも運動大好き。大型犬並みの散歩時間が必要です。

ただ、犬種差、個体差がありますので、どの犬でも長々と散歩をすれば喜ぶわけではありません。関節炎や膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼、心臓病などを患っている子は散歩で身体に負荷がかかるので、様子を見ながら無理のない程度にしましょう」

◆教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

山本
獣医師・山本昌彦さん
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獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/

取材・文/赤坂麻実

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