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進化したチルド室なら肉を14日間保存も! 作りおきやまとめ買いに最適な最新冷蔵庫を家電ライターが解説

日立グローバルライフソリューションズ『HXCCタイプ R-HXCC62S』があるキッチンとダイニング
最新モデルのチルド室は驚くべき進化を遂げている(写真は日立グローバルライフソリューションズ『HXCCタイプ R-HXCC62S』。冷蔵室をまるごとチルド設定にもできる)
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一定容量以上の冷蔵庫に搭載されている、チルド室(チルドルーム)。活用できているでしょうか? チルド室は、冷蔵室の下の方にあるトレイで仕切られたスペースですが、ここに何を入れたらよいのか、意外と知らない人も多いのではないでしょうか。チルド室の使い方を、最新モデルのチルド室の技術とともに、家電ライターの田中真紀子さんに教えてもらいました。

チルド室の保存に向いているもの、向いていないものは?

まず、チルド室と冷蔵室の違いからおさらい。

「一般的に冷蔵室内の温度は約2~5℃の設定ですが、その中のチルド室は約0~2℃と、食品が凍る寸前の温度設定で、冷蔵庫の開閉時に外気温の影響を受けにくいようトレイで仕切られています。

食品が腐ったり傷んだりする原因となる微生物は、温度が低いほど活動が低下します。そのため、肉や魚などの生鮮食品はできるだけ低温の場所に保存した方が安心なのです。ただ、だからといって冷凍すると食感や味が損なわれたり、解凍に時間がかかるという問題が出てきます。

そこで、凍らないギリギリの温度で保存すべく設置されたのが、チルド室です。ここに保存すると鮮度やおいしさを保ちつつ、できるだけ長持ちさせることができます。向いているのは、肉や魚などの生鮮食品、ハムなどの加工品、ヨーグルトやチーズ、味噌などの発酵食品、はんぺんのような練り物、作り置きしたおかず。一方で、こんにゃくや豆腐など水分の多い食品は凍ってしまう可能性があります」(田中さん・以下同)

「食品をよりおいしく長期保存したい」というニーズに呼応するように進化してきたチルド室。さらに、共働き世帯の増加でまとめ買いや作り置きのニーズも高まり、最新型の冷蔵室にはこのような設備も。

チルド室より低い温度で鮮度を保つ「パーシャルフリージング」が登場

「一般的にチルド室は約0~2℃ですが、近年はそれより低い-1~-3℃前後で保存できるものが増えてきました。正式には『パーシャルフリージング』と呼ばれるもので、わずかに凍結することでチルドより長期保存を可能にしながら、解凍せずにそのまま使えるメリットがあります。

ほか、大風量の冷風とアルミトレーで一気に冷やすことで鮮度が落ちるのを防いだり、チルド室を真空状態にすることで、食品の酸化を抑えるなど、プラスアルファの機能を搭載したモデルも登場しています」

パナソニック『NR-F508HPXタイプ』のチルド室
パナソニックの冷蔵庫に搭載された、約-3℃の「微凍結パーシャル」なら、肉は約10日~14日間、魚は約7日間も保存が可能
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田中さんが特に注目するチルド室、パーシャルフリージング機能を備えたモデルは、下記の2種類です。

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