
天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが17日、皇居にて成年皇族として初めて記者会見に臨まれました。会見で愛子さまは「ひとつひとつのお務めを大切にしていきたい」とお話になりました。今回はそんな愛子さまの”春の門出”入学式に注目。皇后雅子さまの洗練されたファッション、そして、愛子さまの幼稚園や学校生活のエピソードからそのご成長ぶりも振り返ります。
幼稚園の入園式では白のワンピースにジャケット
2006年4月、天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さまは、愛子さまの学習院幼稚園の入園式にご出席。


愛子さまは入学式の1か月前、雅子さまとともに幼稚園のひな祭りに参加されたこともあってか、緊張されているというよりも堂々とされているご様子でした。また、手には雅子さま手作りの刺しゅう入り手提げバッグを持たれ、雅子さまと手をつないで元気に登園されている姿が印象的でした。
雅子さまは、形のきれいな白のワンピースに同じ白のジャケットをお召しになっていました。ジャケットの襟や裾、袖口には縁取りのデザインが施されていてきちんと感がより強調されていました。靴とバッグは黒、胸元にはパールのネックレスを合わせられ、シンプルな中にも華やかさが添えられていました。
初等科の入学式にはキリッとした白スーツに黒小物で
2008年4月、愛子さまの学習院初等科の入学式に臨まれた天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま。このときも雅子さまは“白“をセレクトされていました。



初等科では、バスケットボール部に所属された愛子さま。2年生の運動会では、リレーに出場され、逆転勝利し、ガッツポーズを決める姿が大きく報じられました。
入学式では、雅子さまは、ややスタンドカラーにも見えるノーカラーのジャケットと膝下丈のタイトスカートという白のセットアップをお召しに。小物は、小ぶりな黒のバッグとパンプス、ヘアスタイルはハーフアップで、パールのイヤリングや指輪を合わせられ、キリッとしたメリハリのあるコーディネートでした。
中学校の入学式は、セーラー服とリンク
2014年4月、学習院女子中等科の入学式では、白ではなくネイビーのスーツをお召しになった雅子さま。



学習院女子中等科の入学式当日、校門前での取材では「今のお気持ちはいかがですか」との問いかけに、「楽しみにしています」とはっきりにこやかに答えられた愛子さま。
この年の7月には、ご一家で伊勢神宮の外宮と内宮を参拝され、これが愛子さまにとっては初めての参拝に。夏休みには、英国にて夏季講習プログラムに参加されるなど、語学や文化に関する体験学習に意欲的な中学校生活を送られました。
入学式では、雅子さまはネイビーのスーツをお召しになっていましたが、ジャケットは、幼稚園の卒園式と同じものに白のブロードが足されたようなデザイン。このデザインがアクセサリーのように華やかさを添えていることもあり、アクセサリーはイヤリングと指輪のみと控えめで、靴とバッグもシンプルなものを選ばれていました。
高校の入学式にはネイビーのセットアップでノーブルに
2017年4月、愛子さまの学習院女子高等科の入学式には、ネイビーのセットアップをお召しになった雅子さま。



学習院女子高等科の入学式は、あいにくの雨模様でしたが、満開の桜のなか校門前で記念撮影に応じられた愛子さま。「先生方やお友達と一緒に、充実した高校生活を過ごすことができれば」と抱負を語られました。晴れやかな笑顔を見せられていました。
この日の雅子さまは、ネイビーのノーカラージャケットに膝丈のタイトスカートという、シンプルな装い。トップスは白、パールのアクセサリーに、バッグも靴もネイビーで、清々しく、ノーブルなコーディネートでした。
半年遅れで迎えた大学への初登校
愛子さまは2020年4月、学習院大学にご進学。新型コロナウイルスの影響で入学式は中止になり(翌年オンラインで開催)、4月の入学以来オンライン授業が続いていましたが、2020年10月、目白キャンパスに初登校。新入生向けガイダンスに出席されました。

初登校となった愛子さまは、校内で報道陣の取材に応じ、「半年遅れではありますが、先生方や学生のみなさまにお会いできることをうれしく思います。大学では新しい知識を得たときに感じられる喜びを大切にしながら、さまざまなことに取り組んでいければと思っております」と述べられました。
大学では、日本文学や日本語学のほか、外国語は英語とスペイン語を専攻されるなど、今後は海外との友好親善のご公務にも期待がかかります。
初登校の愛子さまは、チェック柄のフレアスカートにネイビーのショート丈ジャケットを合わせられ、学生らしいトラッドなコーディネートでした。
成年会見ではユーモアを交えつつ「ひとつひとつのお務めを大切に」
愛子さまは17日、成年にあたっての記者会見に臨まれました。「ひとつひとつのお務めを大切にしながら精一杯務めさせていただきたい」と成年皇族としての抱負を述べられました。長所については「強いて申し上げるならどこでも寝られるところでしょうか」と笑顔を見せられました。

今回の成年会見では、ユーモアを交えながら率直にお気持ちを述べられた愛子さま。天皇皇后両陛下とともに、ご公務などで注目を集める日が増えそうです。