1日の食事の1割は「心を満たす甘いもの」に
「ダイエット中に甘いものを食べるなんて……」と思う人は多いかもしれません。しかし、富永さんは「1日のトータルカロリーの1割程度のカロリーであれば問題ありません。甘いものを食べることで食事に対する満足感が高くなり、食べ過ぎを防ぐことができます」と言います。
甘いものを食べるとセロトニンが分泌
「無理に甘いものを制限してしまうと、先ほど説明した『心理的リアクタンス』による食べ過ぎが起こります。禁止にするのではなく、食事の一品に甘いものを加えると反動による食べ過ぎもなくなります。例えば、1日に2000kcal食べているのであれば、200kcalくらいなら甘いものを食べてもよいでしょう。
甘いものを食べると脳内に『セロトニン』というホルモンが分泌され、私たちの心を満たしてくれる効果があります。セロトニンは食欲を抑える働きもあるため、食べ過ぎを防ぐことにもつながります」
ダイエットを成功させるためには心のバランスを整えることが大切です。過度な制限を加えずに、甘いものと上手に付き合っていきましょう。
◆教えてくれたのは:食欲コントロールダイエット協会代表理事・富永康太さん
西日本リハビリテーション学院卒業後、理学療法士として複数の医療機関に勤務。生理学や解剖学の知見に基づき、延べ3万人以上の治療に携わる。2016年、体質改善サロン「Leaf」開業。2019年、一般社団法人「食欲コントロールダイエット協会」設立。現在はサロンだけでなく、電話相談やオンラインダイエットなども行っている。インスタグラムのフォロワー5.5万人、YouTubeチャンネル登録者数7.3万人など、SNSでも積極的にダイエットに関する情報を発信中。https://shokuyoku-diet.com/