
日々の家事で欠かせないアイテムとして使う人も多い重曹。節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんもユーザーの1人。万能に使えて比較的安全な重曹を生活の中でさまざまな用途に活用しているそうです。そこで、丸山さんはどんなことに重曹を使っているのか教えてもらいました。
* * *
しつこい油汚れ落とし、消臭もできる万能っぷり
油汚れを落としたり、消臭効果が期待できたりする重曹は、家中の掃除で活躍します。今回水に溶かして使用するときなどの目安となる分量も紹介しますが、パッケージなどに記載がある場合は、その指示に従ってくださいね。
つけおきで簡単に焦げ付きがきれいに
重曹の一番簡単な使い方が漬け置きです。表面が繊細なホーローの鍋が焦げ付いてしまったら、水500mlあたりに重曹小さじ2を入れてしばらく置いてから、スポンジでこすると汚れが取れやすくなります。
また、アルミ鍋の場合は、重曹が黒ずみの原因になるので、使わないようにしましょう。
家中の掃除に使える重曹水

重曹水はキッチン周りやリビングの拭き掃除に使うことができます。水100mlあたり小さじ1杯の重曹を溶かすのが目安。手垢などのちょっとした汚れは洗剤を使わず、重曹水で十分きれいになりますよ。
また、スプレー容器に入れてカーテンなどに吹きかければ、消臭効果も期待できます。排水口や生ゴミのニオイが気になるときは、重曹水を吹きかけたり、重曹を粉のまま振りかけたりしてもOKです。
しつこい油汚れにはペースト状にして使用

重曹はキッチン周りで使うクレンザー代わりにもなります。ガスコンロやレンジのしつこい油汚れを落としたいときは、重曹に少量の水を加えてペースト状にしたものでこすり、しつこい汚れをとりましょう。
入浴剤として使えば美容効果も?
重曹は温泉の成分の1つである炭酸水素ナトリウムからできています。なので、重曹を入浴剤としても使うと、血行促進や美肌などの効果も期待できます。
お風呂の皮脂汚れが落ちやすくなる
重曹をお風呂に大さじ3杯程度入れると、重曹風呂になり肌がスベスベになり、入浴後のお風呂掃除もラクになり、一石二鳥です。

重曹には油汚れを分解してきれいにする効果があるので、浴槽についた皮脂汚れも中和します。さらに、入浴後のお湯に洗面器やイスなどをつけ置きしておけば、汚れが落ちやすくなります。
ただし、掃除がしやすくはなりますが、すべての汚れがきれいに落ちるわけでないので、お湯を抜いたあとに軽くスポンジでこすってシャワーなどで洗い流しましょう。
間違えて口にしても食用の重曹なら安心
重曹は自然界に存在する成分なので、使い方を間違えなければ基本的に体への影響はありません。掃除などに使う場合、重曹は100円ショップなどで売っているもので大丈夫ですが、小さいお子さんやペットと暮らしている場合は食用と記載のあるものを使った方が安心です。
また重曹は大理石、アルミ製品、塗装面(うるし、ニスなど)には使えないので、素材には注意しましょう。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/吉田可奈