ふわとろのコツは「卵液は生クリームを入れる」
ふわとろのオムライスを成功させるには、卵液が大切。ひと手間を加えるだけで、お店のような仕上がりになるのだそう。
「卵をとろとろにするためには、卵液をフライパンの上でたくさん混ぜること、そしてちょうどよい加減で混ぜるのを止めることが大切です。生クリームを入れると、凝固温度(固まる温度)が上がるため、混ぜる時間が長くなり、空気がたくさん入りとろとろになります。また、反対に塩を入れると凝固温度が下がり、早く固まるようになります。フライパンの予熱温度が上げられない場合は、塩を入れてみてください」
卵液の基本の分量は、1人前で「卵3つ+生クリーム10g」とのこと。フライパンの種類や、ガスやIHなどの調理器具によって、火加減が変わりますが、卵はガスを使う場合は冷たいまま、IHの場合は室温がおすすめだといいます。
ふわとろオムライスの卵液の作り方
それでは、「ふわとろ」になる卵液の作り方を紹介します。
《作り方》
【1】卵をしっかり混ぜる
ボウルに卵を割り入れてかき混ぜます。卵白と卵黄は固まる温度が違うので、ホイッパーで卵白と卵黄が体化するまで混ぜます。
【2】生クリームを加える
生クリームを加えて、さらにしっかりかき混ぜます。ここで卵白と卵黄が分かれていると焼いたときに焼きムラができてしまいます。
【3】濾して1時間置く
ざるで濾し、カラザや白身が混ざりきれていない部分を取りのぞきます。作ってすぐの卵液で作るオムライスは破れやすいため、最低でも1時間は置きましょう。濾すのは、100均のざるでOK!
◆教えてくれたのは:オムライスのプロ
愛知県岡崎市にある人気オムライス店「とろ~り卵のオムライス さん太」の2代目シェフ。1994年、岡崎市生まれ。高校卒業後、サラリーマン生活を経て、幼い頃から大好きなオムライスを作って人に喜ばれたいと、父が創業した同店で見習いからスタートし、店を任されるように。2020年6月から、オムライス作りの楽しさ、奥深さを知ってもらいたいと始めたTikTok(https://www.tiktok.com/@omuraisupuro)がバズり、フォロワー数290万人超(2022年4月時点)、再生回数はトータルで3億回超と大人気となっている(2021年12月時点)。