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服はあるのに「着る服がない」のはなぜ?スタイリストが教えるクローゼット改良術で服選びが明快に!

白い服を着たスタイリストの杉山律子さん
クローゼット改良術をパーソナルスタイリストの杉山律子さんが解説(Ph/黒石あみ)
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「服はたくさん持っているのに、着る服がない!」と困っていませんか? それはクローゼットを単なる収納場所として使っているからかもしれません。毎日のコーディネートを簡単、かつおしゃれにできる”魔法のクローゼット”を作るコツを、パーソナルスタイリストの杉山律子さんにレクチャーしてもらいました。

クローゼットは収納スペースではなく服を選ぶ場所

クローゼットやタンスにはぎゅうぎゅうに服が詰まっているのに、いざ服を選ぼうとすると同じ服ばかり着てしまったり、コーディネートが決まらなかったりという悩みを抱えている人も多いはず。

色や柄が乱雑に収納されたクローゼットと悩み顔の女性
服がいっぱいあればあるほど、コーディネートが決めづらく「着る服がない」状態に(イラスト/飛鳥幸子)
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「クローゼットは『服を収納する場所』ではなく、『服を選ぶ場所』。たくさん収納することよりも、着るときのことを最優先して整えるべきなんです。クローゼットの中にアイテムが多いほど選びにくくなって、毎日のコーディネートが大変になるので自分にとって適正な量に絞ることが大切です」(杉山さん・以下同)

理想のクローゼットは、脇役服9割、主役服1割。

自分にとって適正な量に絞ろうとしても、「これは高かったからもったいない」「また着るかもしれない」「これは思い出深い服」などとなかなか捨てられないものですが、そうした服に限って、デザイン性が高い主役服が多いはず。

「クローゼットの理想は、脇役服が9割、主役服が1割です。主役服とは色柄ものやデザイン性のある服、脇役服とはベーシックな色とデザインでどんな服とも相性がいい服です。思い入れの強い主役服がたくさんあると、コーディネートが難しくなるんです」

脇役服の色とデザインとは?

どんな服とも相性がいい脇役服は、下記の通り。一見すると地味な服ばかりですが、「ときめかない地味服ほど使える」と杉山さんはいいます。

脇役服のおすすめの色

白、黒、紺、グレー、ベージュ、トープ、カーキ、チャコールグレー、ダークブラウン。

脇役服の理想的な形

トップスはボートネックかVネックのカットソーやニット、バンドカラーのシャツなど。ボトムスは長め丈のタイトスカートやテーパードパンツ、ワイドパンツなど。

「タイトスカートというとOL風のコンサバとイメージする人が多いですが、形がベーシックな分、スエット生地を選ぶと普段着でも使いやすいです。私が特に重宝しているのは、黒色のワイドパンツ。ウエストがゴムで股上が深いものなら穿きやすく、ポリエステル100%なら家で洗濯もできますよ。

シャツは、バンドカラーがおすすめです。シャツカラーは似合わないという人もいますが、バンドカラーならカーディガンっぽくも着られます。素材は落ち感のあるポリエステルならアラフィフでも体のラインをキレイにカバーできます。

色はベーシックだけどデザインがアシンメトリーになっているものなどは、主役にも脇役にもなる優秀アイテムですが、おしゃれ初心者はまずは脇役に徹するアイテムを揃えると失敗がありません」