「紙袋」に執着しない
服が多くて片づかない人にありがちなのが、買い物でもらう紙袋を大量に、大事に持っていることです。
「お金持ちのお宅には、紙袋がほとんどありません。お金持ちにとって紙袋は、『お店から家まで商品を入れてもってくるためのもの』。その紙袋を持って出かけるということは、ありえないのです。
ところが、片付けや整理が苦手なお宅で、『手放せないトップ3』に入っていると思われるのが紙袋です。特に、ブランドものの紙袋を手放すことを惜しいと思っている人は多いのではないでしょうか」
「いつか使える」はやめる
しかし、百貨店など一部の高級なお店だけで紙袋が配布されていた時代と今は異なります。エコな行動が推進される昨今、紙袋もレジ袋と同様、マイバッグなどの活用で減らすことが美徳とされてきています。
「紙袋は『何かに使えるかも』『いつか使えるかも』の『かもかも思考』を典型的に体現するものです。まずは、今ある紙袋を半分にしてみる。または、20枚とか30枚にしぼってみませんか。紙袋をもったいないと思わなくなれば意識は少しずつ変わっていきます」
多くのお金持ちがそうであるように、モノに執着しすぎず、シンプルな生活を送ることを意識するだけで、これまでの「片づかない生活」がガラリと変化するかもしれません。
◆教えてくれたのは:広沢かつみさん
収納コーディネートなどを手掛けるコレモッタ株式会社代表取締役。一般社団法人日本専門家検定協会代表理事。リフォーム雑誌の編集長を経て2010年に独立。新聞・雑誌の連載を含めて2000件以上の片づけ・収納相談を受ける。講演会やセミナー受講者は全国に2万人以上、中国・台湾・香港にも3000人以上いる。『玄関から始める片づいた暮らし』『服が片づくだけで暮らしは変わる』(いずれも青春出版社)など著書多数。https://ameblo.jp/koremotta/