保存食はローリングストックを意識
保存期間が長い食品だからと油断して、いざ食べるときに賞味期限が切れてしまっていては元も子もありません。そこで、災害対策も兼ねたローリングストックを意識してみましょう。
日常生活で消費しながら備蓄
ローリングストックというのは、普段から災害時にも便利な加工食品をストックしておき、使った分だけ新しく買い足すことです。日常生活で消費しながら備蓄するので、賞味期限切れを防ぎながら、一定量の食料を家に備蓄しておくことができます。
実は賞味期限が短いインスタントラーメン
保存食のイメージが強いインスタントラーメンですが、賞味期限はカップ麺で約半年、袋麺で8か月ほどと、缶詰や乾物に比べて意外と長期保存に適していません。
例えば日清食品は6月1日出荷分から即席袋麺、即席カップ麺、即席カップライス、即席カップスープのメーカー希望小売価格を5~12%引き上げると発表していますが、まとめ買いする場合は賞味期限を把握して、必要と思われる分だけ購入するようにしましょう。
調味料のムダ買いに注意!
調味料なども、塩や砂糖には賞味期限がありませんが、未開封のケチャップやソース、マヨネーズといったものの賞味期限は半年~1年ほどと意外と短いため、家庭の消費量を考えたローリングストックをするようにしましょう。
値上がりを気にし過ぎて、普段は買わないような業務用サイズを購入するなど必要以上に買うことは期限切れなどによりかえってムダな出費になりますので、自分の家庭に合ったサイズや量を把握するようにしましょう。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/吉田可奈