5月24日(火)から平日、休日ともに予約不要での入園が再開された上野動物園。2021年6月に誕生した双子のシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)、その母・シンシンの観覧は抽選制ではありますが、母子ともに健康に過ごしているようです。そんな、上野動物園のジャイアントパンダたちの最新情報を紹介します。
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母子パンダの食事事情
シンシンがおいしそうに食べているものに興味があるのか、双子パンダが竹やたけのこをかじる姿も見られています。
ミルク以外の食事を初めて食べた双子パンダ
シャオシャオには5月13日、レイレイには5月10日にりんごの小片が与えられました。初めて固形物のエサを口にする双子パンダは、前足で持って少しずつ歯でかじりながら食べていたそうです。
フンを確認することで固形物を食べたかどうかがわかるそうで、このとき以外にはまだ固形物を食べた形跡はないとのこと。1日に2~3回程度の授乳と人工乳が普段の双子パンダの食事です。
2頭並んで仲良く授乳
人工乳を飲む様子は以前伝えられましたが、今回初めてシンシンが双子パンダに授乳している姿が公開されました。
大きな体をゴロンと横たえたシンシンのお腹の前に座って授乳されているレイレイの横にシャオシャオがやってくると、2頭仲良く並んで夢中でお腹に吸い付きます。シンシンはときおり双子パンダの頭を撫でたりして、母性を感じさせる一幕も!
授乳を終えたシンシンがその場から去ってしまうと、双子パンダは満腹で眠いのか、2頭並んで寝そべり、まったりと過ごしていました。
シャンシャンとリーリーの近況
予約なしでも展示を観覧できるシャンシャンとリーリーも、よく食べ立派な大人パンダになったようです。
5年で100kg超え!大きく成長したシャンシャン
2017年6月生まれのシャンシャンも、生まれた翌年にあたる2018年の5月に双子パンダと同じように初めてりんごを食べたそうです。
そんなシャンシャンも今では、竹・笹類を中心にパンダ団子、ペレット(固形飼料)、にんじん、りんご、たけのこなどをたくさん食べ、誕生から約5年で体重は101.6kg(5月15日の測定)に。パンダの成長の早さに驚かされますね。
リーリーはプールからあふれんばかりのビッグな体
上野動物園にいる5頭のジャイアントパンダの中で一番体が大きいのは、双子パンダのパパでもあるリーリー。室内展示場のプールからはみ出んばかりの大きな体は、5月15日の測定で143.6kgを記録しています。
室内展示場に入ると、たけのこにまっしぐら。大きなたけのこの皮を器用にむいて、きれいに平らげます。
6月生まれのパンダをお祝いする企画も
上野動物園では、シャンシャン、シャオシャオ、レイレイの誕生日を記念した企画「明るい未来へ! 上野で生まれたパンダたち」を開催します。
2022年6月7日(火)~7月3日(日)の期間中、パネル展やフォトスポットの設置などを行い、上野動物園でこれまでに生まれ育ったパンダたちにもスポットを当てたさまざまな企画を実施予定です。