上野動物園が野生パンダの保護へ向けて行っている繁殖の取り組みから、2021年6月に双子のシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)が誕生しました。もうすぐ1歳になる双子パンダたちがどのように過ごしているのか、母パンダ・シンシンの様子も交えながら最新情報を紹介します。
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双子パンダにとってたけのこは大人の味?
5月9日の計測でシャオシャオは23.95kg、レイレイは24.45kgになりました。メスのレイレイの方が少し重いですが、追いつけ追い越せと2頭とも体重は順調に増えています。
2頭とも固形物の採食はまだ
夜間は2頭でじゃれあったり、一緒にシンシンにじゃれついたりとかわいい姿を見せているそうです。また、室内展示場に置かれた大きなたけのこをコロコロと転がしたりかじったり、2頭とも興味を示していましたが、フンを確認する限りでは、まだ固形物の採食はしていないそうです。
口の周りを汚しながら夢中でミルクを飲む双子パンダ
たけのこがまだまだ大人の味覚な双子パンダにとって、大事な食事はママからの授乳。時間は日によって異なるものの、1日に2~3回程の授乳が確認されています。
また、しっかりと栄養を摂ってすくすくと成長してもらうために、あわせて人工乳も与えています。2頭とも、器に入った人工乳を夢中で飲んで、口の周りがベトベトに。飼育員さんが空になった人工乳の器を片付けようとすると、レイレイは名残惜しそうに器に顔を寄せます。シャオシャオよりも、レイレイの方が食いしん坊のようですね。
ママパンダはたけのこを堪能!
ママパンダのシンシンも健康状態に問題はなく、5月5日の測定では130.4kgに。4月25日に計測した132kgからやや減ってはいるものの、主食の竹、笹類や副食のパンダ団子、にんじん、りんごもよく食べているとのことで心配はなさそうです。
よく寝てすくすく成長中
それぞれ木の上で眠っているシャオシャオとレイレイを横目に、さっきまで双子パンダのおもちゃになっていたたけのこを豪快にかじるシンシンの姿も見られました。
シャオシャオは相変わらず、シラカシの上がお気に入りのようで、長い時間過ごしているそうです。一方のレイレイはエノキや擬木の上ですごすだけではなく、最近は室内展示室の中に入り、室内にいることも増えているそうです。
母子パンダの観覧は事前抽選制
現在入園を事前予約制にしている上野動物園。シャオシャオとレイレイ、シンシンは、インターネットからの事前抽選制で観覧できます。感染症対策をしっかりとしたうえで、ジャイアントパンダたちの姿に癒されに行くのもいいかもしれません。