中でもチョコレートがいい理由
先ほどあげた3つの要素を満たす代表例がバナナやりんご、いちご、グレープフルーツ、ぶどうといったフルーツです。ただ、厚生労働省が間食の目安として提唱している1日200kcalで考えると、バナナなら2本程度、りんご約1個半、いちご30~40粒程度、グレープフルーツだと約2個半、ぶどうだと25~30粒程度…となかなかの量になってしまいます。
また、先にお伝えしたようにポリフェノールは3~4時間しか効果がもたないことを考えると、4~5回に分けて食べるのが最適です。毎回皮をむいたりといった手間を考えると、フルーツを毎日食べるのは続けるのが大変そうです。
簡単にポリフェノールが摂取できる高カカオチョコレート
フルーツよりも手軽に食べられて、なおかつポリフェノールをはじめとした多くの栄養素を含んでいるのが高カカオチョコレート(カカオ成分を70%以上含んだチョコレート)です。製品によって違いはあるものの、同量で比較した場合に72%のチョコレートでりんごの約12倍、バナナの約7倍と、圧倒的なポリフェノール量を誇ります。
「チョコレートは太りやすいのでは?」という点が気になると思いますが、フルーツと比べてもGI値が低く、含まれている脂質も太りにくい種類のものです。よほど大量に食べない限り、これだけで太る心配はありません。
効果的なチョコレートの食べ方
1日の理想のポリフェノール摂取量は1500mg以上と言われているのですが、これに対し、日本人は男性でおよそ1000mg/日、女性でおよそ900mg/日のポリフェノールを摂取するにとどまり、足りていません。製品にもよりますが、72%以上の高カカオチョコレートを25gほど食べることで、680mg以上のポリフェノールが摂取でき、不足分を十分に補える計算になります。
基本的には好きなときに食べていただいていいのですが、3〜4時間に一度の補給を目安に、1ピース5gの高カカオチョコレートを5回に分けて食べる「チョコちょこ食べ」を私はおすすめしています。
【1】朝起きてすぐの「目覚ましチョコ」
【2】朝食前に「チョコファースト」
【3】昼食前に「チョコファースト」
【4】14~16時の「ごぼうびチョコ」(忘れたときは、寝る前に「おやすみチョコ」)
【5】夕食前に「チョコファースト」