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ポリフェノール量は赤ワインの約15倍!高カカオチョコはどんな症状改善に役立つのか医師が解説

活性酸素を無害化して「肌トラブル」からガード

紫外線を浴びて肌が酸化ストレスを受けると、活性酸素が生まれ、これが細胞を攻撃し、シミ・シワ・たるみといった肌トラブルの原因となるのです。

頬を指さしている
肌トラブルの改善も期待できるポリフェノールの抗酸化作用(Ph/photoAC)
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そこでカカオポリフェノールです。抗酸化作用で、紫外線によって生まれた活性酸素を撃退し、さらに、血流をよくする働きで、栄養素が細胞まで届きやすくなることで、肌ダメージの修復がスムーズに行われます。

さらにカカオポリフェノールの成分である「エピカテキン」も、紫外線によっておこる炎症をおさえ、バリア機能の低下を防ぐ働きを持っています。新陳代謝を活発にする作用もあるので、肌のターンオーバーをうながし、メラニンの排出を助けます。

食物繊維がさまざまな症状を改善

高カカオチョコレートで手軽に摂ることができる栄養素に食物繊維があります。私は1日あたり25gの高カカオチョコレートを食べることを推奨していますが、72%の高カカオチョコレートの場合に3g(日本食品標準成分表2020年版〈八訂〉などをもとに算出)の食物繊維を摂ることができます。

血糖値の急上昇を防ぎ「糖尿病」を改善

血液中の糖分が多い状態が続く糖尿病は、臓器の血管を傷つけ、さまざまな合併症をひきおこすおそろしい病気です。日本人の糖尿病の95%以上は2型糖尿病といわれており、これはインスリンの分泌が十分にできないか、分泌したインスリンが十分に作用しないことが原因です。

食後血糖値の移行グラフ
高カカオチョコレートは食後血糖値の急上昇を抑える(Ph/photoAC)
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通常、食後に血糖値が上がるとインスリンが分泌され、糖を使ったり脂肪に変えたりすることで血糖値を一定に保とうとします。しかし、糖尿病の人はこの働きをうまく行うことができないため、血管が傷ついてしまうのです。

高カカオチョコレートは「食物繊維」が豊富なため、糖分が食物繊維に含まれて吸収がおだやかになり、血糖値の急上昇を抑えます。また、2005年にイタリアで行われた調査ではカカオポリフェノールが血糖値を下げ、インスリンの働きを促進することも実証されました。

さらに、高カカオチョコレートは低GI値で血糖値が上がりにくい食品のため、食べてもインスリンが大量に分泌されることはありません。

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