ネット系高級メロンはT字型のツルが左右非対称のものが◎
贈答品や、たまには奮発して…と高級なメロンを購入する人もいるかもしれません。マスクメロンや夕張メロンなど、お店に並ぶときにツルがついているものがあると思います。温室で栽培されて手がかかっている、高価な品種です。これらの多くは、一本の木に一つの実だけを育てる「一木一果栽培」という栽培方法でできています。
こういったメロンは、T字型のツルの太さが左右非対称のものを選ぶとよいです。なぜなら、太い方のツルは幹に、細い方のツルは葉に繋がっているため、葉側のツルが細いほど、実の先のツルや葉に栄養が流れていない、つまり実に栄養がとどまっているおいしいメロンと言えるのです。
ツルがしなびてきたら、ちょうどよい食べごろのサインだといわれています。
熟しているメロンを見極めるポイント
買ったメロンを切ってみたら、まだ実がかたかったという経験があるかたもいるでしょう。熟しているかを見分けるとき、チェックするポイントは主に3つあります。
メロンはお尻側から熟す果物です。ネット系、ノーネット系共通のポイントは、底が薄い黄色になっているかどうか。黄色くなっていると、甘く熟している印だといわれています。
もうひとつは、メロンの底を指で押さえたときに弾力があること。少しへこむぐらいが、食べごろといわれています。3つめは、叩いたときにボンボンとくもった音がすること。熟すと果肉が柔らかくなるため低い音がします。これらが熟したメロンの証です。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ