夫の物も説得して片付けられる
また、家族の物を片付けたいと思っているけれど、自分の物ではないから手がつけにくい、という人もいるでしょう。中でも、放置された夫の物をどうにかしたいのに本人が首を縦に振ってくれない、というお悩みをよく聞きます。
夫が片付けを嫌がるのは、捨てられると思うからです。そこで、捨てるのではなく、今ある物をうまく使ってワクワクする空間を作ればいいのです。
ほこりをかぶってしまったトロフィーや収集品などを磨いて、先ほどのようにピカピカにした棚に並べてみましょう。さらに照明をあてるなど工夫をすると、夫のこだわりやプライドがライトアップされて、見るたびにうれしくなる場所にたちまち生まれ変わります。
うれしくなる場所を保ち続けるコツ
せっかく片付けて作った空間はキープしたいものですよね。キープの秘訣は、「飾る」と「置く」を意識して分けることです。そこで、飾り棚は「飾る」ことだけを絶対に死守しましょう。物を置く棚は別に作って、生活で使う物はそこに置くこと。
棚の目的を明確にして、見える棚は飾る場所。見えない棚は置く場所など、しっかりと分けるだけで自然と部屋はスッキリと片付くので、棚の使い方を見直してみてください。
◆教えてくれたのは:幸せ住空間セラピスト・古堅純子さん
幸せ住空間セラピスト、家事効率化支援アドバイザー。整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャーの資格を所持。1998年、老舗の整理収納サービス会社に入社。20年以上現場第一主義を貫き、クライアントのもとへ通う。5000軒以上の家でサービスを重ね、古堅式メソッドを確立。オンラインを含むコンサルティングやメディア出演や講演も行う。著書は累計60万部で、最新著は『「シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識』(朝日新聞出版)。YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」は、1000万回再生を突破。チャンネル登録者数9万1000人(2022年4月現在)。https://s-d-m.jp/talents/jyunko-furukata/
構成/イワイユウ