片付けをしようとは思っていても、なかなか手につかない…。そんな悩みを解決するカギを、幸せ住空間セラピスト・家事効率化支援アドバイザーの古堅純子さんに聞いてみました。20年以上にわたり片付けに悩む家庭の現場を見てきたプロのアドバイスとは?
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「見るたびにうれしくなる場所」を作る片付け法
大規模に物や家具を移動させたり、捨てたりしなければいけないという気持ちから片付けが億劫になって、なかなか手をつけられない。そんな人におすすめしたい方法が、「見るたびにうれしくなる場所」を作ることです。
たったひとつの場所で片付けが進む理由
家の中に一か所でいいので、ワクワクする空間を作ってみましょう。例えば、家族の写真や子どもが作った作品、海外旅行のお土産など、ほこりまみれのまま置いてありませんか? そういった思い入れのある物を、ほこりをしっかり取って棚に整頓して陳列します。つまり、大好きなモノだけを並べた飾り棚を作るんです。それが、ワクワクする空間です。
見たら微笑ましくなるような物たちが並んでいる場所があるとうれしいですし、日々の幸せにつながります。それがきっかけになって、「じゃあ、あっちも片付けよう」「こっちも整えよう」と意欲が生まれ、だんだんと片付けが進んでいくというのがこの方法のポイントです。
どこに作ればよい?
見るたびにうれしくなる空間を作るのは、リビングやダイニングなど、できれば家の目立つ場所をおすすめします。大切なものがきれいに陳列されているのが目に入るだけで、気持ちが前向きになりますし、きれいな状態をキープしようという意欲が生まれるからです。
見たらワクワクする、飾る空間の作り方
それではどのように、ワクワクするような、見るたびにうれしくなる場所を作るべきか。その一例をお話します。
たくさんある、ほこりをかぶっている物を見直してみる
こだわりのコーヒーカップをたくさん持っているのに、いつも使うのは同じマグカップ。そういった家は、好きだからと集めすぎて棚の中がいっぱいになってしまい、せっかくいろいろなコーヒーカップがあっても、すぐに取り出せない状態になっています。なので、いつもの場所にある、使いやすいカップしか手に取らなくなるのです。
それならば、まずは食器棚を見直して、きれいにしてみましょう。まず棚の中のカップをすべて取り出し、ひとつひとつ丁寧に磨きます。棚も拭き上げ、ガラス戸もピカピカに磨き上げれば、見違えるでしょう。
さらに選りすぐりのカップを、絵柄が見えるようにカップとソーサーのセットにして並べます。カップは積み重ねるのではなく、アクリル仕切り棚(コの字ラック)を使ってなるべくたくさん並べられるようにしましょう。すると、まるで喫茶店のような空間ができます。
お気に入りのカップをながめながらくつろぐ場所が家の中にあるなんて、考えてみるだけでワクワクしませんか?