
先日、天皇皇后両陛下がおふたりそろって2週間連続でご公務に出られました。どちらも雅子さまはジメジメした気候を感じさせない明るいオールホワイトコーデ。シンプルながらさりげなく華やかさを効かせた着こなしのポイントにも注目していきましょう。
マニッシュなパンツスーツもスカーフでドレスアップ
天皇皇后両陛下は6月14日の午後、国立公文書館で、沖縄復帰50周年を記念する特別展をご覧になりました。この特別展は、国立公文書館が所蔵する公文書から戦後の沖縄の歩みと日本政府の沖縄政策を紹介したもの。天皇陛下は、展示されていた1972年に公布の「沖縄返還協定」の原本のひとつひとつの条文に目を通され、「資料を探すのは大変だったでしょう」と担当者にねぎらいの言葉をかけられていたそうです。



雅子さまがお召しになったのは、オフホワイトのパンツスーツ。トレンドのフレアパンツは、パンツスーツながら女性らしいシルエットです。さらに、胸元にはボタニカル柄のベージュのスカーフを合わせられ、白コーデにありがちなのっぺり感を緩和。立体的で華やかなコーディネートでした。また、スカーフとパンツのセンタープレスが縦ラインを強調し、スカーフで目線を上に持っていけることもあり、とてもスタイルアップ効果が高い着こなしになっています。
優しいホワイトコーデはディテールのデザインが華やか
天皇皇后両陛下は6月20日、東京都台東区の日本芸術院会館で開かれた「第78回日本芸術院授賞式」にご出席。
この授賞式は、芸術の分野で優れた業績を上げた人に贈られるもの。今回は、小説家の筒井康隆さんら5人が受賞。授賞式の後、両陛下は、各受賞者から説明を受けながら作品などを鑑賞されました。天皇陛下は、筒井さんに「SFの小説とか書かれるのは、何かきっかけがおありになったんですか」と尋ねられ、また雅子さまは「こちらの原稿はいつごろお書きになったんですか」などと興味深そうに尋ねられていました。






この日、雅子さまがお召しになったスーツ。実は、2019年5月27日、アメリカのトランプ大統領夫妻(当時)をお出迎えになったときにお召しになっていたもの。



オフホワイトのテーラードカラーのジャケットとセミフレアスカートのセットアップというぼんやりして見えてしまいそうなオールホワイトコーデですが、ジャケットには縦のラインを強調したデザインが施されていて、すっきりとした印象にまとまっていました。
また、パールのアクセサリーをお召しになり、帽子のリボンには、ストライプ柄の刺繍が施されているなど、一見シンプルですが、さりげなく華やかさが香るコーディネートでした。
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