ケース3|料理を褒める場合
手料理をごちそうになると自然にお礼を口にしますが、それだけでは単なるあいさつ言葉になってしまいます。
◆「ごちそうさまでした。美味しかったです」→【品のいい言いかえ】「こんな本格的な○○は初めてで感激です」
「本当に満足してもらえたのかと相手を心配させないためにも、“褒める時は具体的に”を心掛けましょう。たとえば、料理を振舞われたら“お出汁の旨味が口の中にフワッと広がりなんとも言えません”、レストランにお招きいただいたら“さすがグルメの○○さんが選ばれたお店だけあります”など、気の利いた言葉で気持ちを伝えたいですね」
ケース4|創作物を褒める場合
絵画や陶芸などの作品について感想を述べる時「素敵!」「すごい!」で済ましがちですが、それでは無理に褒めていると思われてしまうかもしれません。
◆「すごいですね」→【品のいい言いかえ】「色使いが独特で素晴らしい作品ですね」
「“ここのコントラストが絶妙ですね”など、どのように素晴らしいと感じたのかを伝えると、“そこを気に入ってもらえたんだ”“一番力を入れたところだからうれしい”と、相手かたの心に響くことでしょう」
◆教えてくれたのは:マナースクール ライビウム代表・諏内えみさん
結果を出すマナースクール 「ライビウム」、難関幼稚園や名門小学校の高合格率「親子・お受験作法教室」代表。オンラインレッスンから、レストランでのテーブルマナーや個別レッスンも受けられる講座「Class the SUNAI」が人気。「やんごとなき一族」を始めドラマや映画での女優のエレガント所作指導に定評がある。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」「王様のブランチ」などテレビでも活躍中。 “品のいい伝え方”がテーマの新刊『「ふつうの人」を「品のいい人」に変える 一流の言いかえ』(光文社) など著書多数。https://www.livium.co.jp/profile/
取材・文/小山内麗香