
上半身は痩せているのに、太ももだけムッチリしていてアンバランス。という体型に、半ばあきらめている人もいるはず。SNS総フォロワー数125万超えの骨格矯正ピラティストレーナーmieyさんに、著書の『脚を動かすだけで下半身から即やせ! 股関節ムーブ』(学研プラス)から、太ももと太ももの間にすき間が生まれるという簡単エクササイズを教えてもらいました。尿もれ解消効果も期待できるのだとか!
太ももと太ももの間にすき間ができる「X締め」
股関節ムーブは、脚をゆらゆら6方向(本来動くはずの屈曲、伸展、外旋、内旋、外転、内転)に動かすことで、股関節を全方位から効率的に刺激するmieyさん考案のメソッド。股関節の周りには、ボディラインの引き締めに重要な筋肉がたくさんあり、これらをストレッチでほぐしながら、同時に筋トレもできるそうです。
内ももについた脂肪のせいで、太ももがムッチリしていてすき間がないという人におすすめの股関節ムーブが「X締め」。左右各15回が目標。
「脚を閉じて股関節を内転させます。内ももの内転筋群を使う動きで、ここが衰えると内ももに脂肪がつきやすく、O脚になりやすくなります。座っていると自然と脚が開いてしまうという人は衰えている証拠。内転筋群は尿道がある骨盤底筋群と連動しているので、ここの運動は尿もれ防止にもいいですよ」(mieyさん・以下同)
X締めのやり方
【1】左足で立ち、右脚を後ろに引く

「イスの背や壁に左手を添えて立ちます。息を吸いながら右ひざを曲げて、脚を後ろに引きます。体重は左足に乗せましょう」
【2】右脚を左へ動かす

「息を吐きながら、右脚の太ももが左脚の太ももの裏に重なるように、右脚を動かします。【1】に戻り、呼吸とともに15回繰り返して」
POINT:ひざ下だけ動かさない

「すねだけ動かしても、股関節は刺激できません。動きは小さくて構わないので、内ももを使うこと」
前もものハリがすっきり「バックキック」
ももの前側が張っているという人におすすめの股関節ムーブが「バックキック」。目標は左右各15回。
「脚を後ろに蹴り、股関節を伸展させる動き。お尻の大殿筋下部や裏もものハムストリングスなど、裏面の大きな筋肉を使います。お尻や裏ももが弱ると反り腰になりやすく、前ももばかり使いがち。背面を鍛えることで、前ももの負担が軽減。ハリが取れて下半身がすっきりします」
バックキックのやり方
【1】左足で立ち、右脚を高く上げる

「イスの背や壁に左手を添えます。息を吸って右脚を高く上げ、ひざと足首は90度に曲げます。体重は左足に乗せて」
【2】右脚を後ろへ蹴る

「息を吐きながら、脚を後ろへ蹴り出し、【1】に戻ります。腰が反るほど大きく蹴らなくてOK。呼吸とともに15回続けましょう」
POINT:腰は反らさず、ひざと足首は90度のまま

「腰を反って脚を蹴るとお尻に力がはいらず股関節も動きません。体幹はまっすぐキープ。また、ひざや足首が伸びると、腰を反りやすくなります。90度をキープしたまま、股関節だけ動かしましょう」
◆教えてくれたのは:骨格矯正ピラティストレーナー・mieyさん

バニトレプロデューサー。韓国生まれ。2016年に第一子を出産。産後太りを解消しようとダイエットに励み、11kgの減量に成功。ピラティストレーナーの資格を取得後、ボディメイクの知識を深めるために解剖学を学び、筋肉や骨格の仕組みに沿ったメソッドを確立。初の著書『“がんばり筋”をほぐせばおなかも脚も細くなる!』(学研プラス)は6万部を超える大ヒットを記録。Instagram @miey_bodymake