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レジャー時や移動中でも!進化したポータブル冷風家電の最新事情を家電ライターが解説

シロカ『ポータブルコードレス扇風機 ANDON(アンドン) FAN』を車の車内に取り付けている
ポータブル涼風家電が多様化。シロカ『ポータブルコードレス扇風機 ANDON(アンドン) FAN』は2WAYのアタッチメントで使用シーンにあわせてユニットの付け替えが可能
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各地で梅雨が明け、猛暑が続いています。室内では冷房や扇風機などで快適に過ごせていても、一歩外に出ればギンギンの炎天下。普段の移動時や屋外のレジャー時など、どこでも手軽に暑さを和らげる方法はないのでしょうか。

風量が十分なポータブル涼風家電は、アウトドアで活躍

「今はデイリーに、屋外レジャーにと、使用シーンに合わせて選べるように、ポータブル涼風家電が多様化してきています。それも、ただ羽を回転させて風を出す扇風機タイプだけでなく、ひんやりした冷風を出すものもあるんです」

こう話すのは、家電ライターの田中真紀子さん。どんな仕組みで冷風が出るの? その実力は? 詳しく教えてもらいました。

コンセントがない場所でも使えるポータブル冷風家電には、主に扇風機と冷風扇の2タイプがあります。

リズム『シルキーウィンド ハンディファンS 9ZF031RH』 をバッグに入れている様子
リズム『シルキーウィンド ハンディファンS 9ZF031RH』は重量約140gで手のひらサイズ
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「まずコードレス式扇風機は、一般的なコード式の電源をバッテリーに置き換えたもの、またはコード式とバッテリー式を1台で併用できるものが多く、十分な電力を使うため、風量もパワフルなのが特徴です。

コードレスのため、家の中で使いたい場所に移動して使えるほか、ベランダや庭、車に乗せて海や山などのアウトドアに持ち運ぶことも可能です。ただしバッテリーの重量があるため、コード式に比べて重くなります。十分な風量が出るなら屋外で使いたいと考える人も多いでしょう。その場合は防じん・防滴仕様など、ある程度砂埃や水にも強いタイプを選んでください」(田中さん・以下同)

軽量でコンパクトなタイプは、デイリー使用にお役立ち

一方、コンパクトタイプとして、ハンディタイプまたは卓上タイプの扇風機も増えています。

「軽いので持ち運びやすく、USB充電式、もしくは乾電池式が主流。最近はコンパクトでも大風量なものが増えています。外出先での使用に便利ですね。

中でも最近注目されているのは、ポータブルタイプの冷風扇。送風の際に、水を含ませたフィルターを通すことで、周囲より低い温度の風が送り出せる仕組みです。扇風機の風では物足りない、ひやっとした空気を浴びたいときは気持ちよく感じます。ただし大幅に温度が下がるわけではありません」

それでは、実際の商品を見てみましょう。いずれもコードレスで、アウトドア、室内、普段の外出先などで手軽に涼めそうな一品です。

【1】シロカ『ポータブルコードレス扇風機 ANDON(アンドン) FAN』

シロカ『ポータブルコードレス扇風機 ANDON(アンドン) FAN』
夏の屋外レジャーにもおすすめのポイントが満載。シロカ『ポータブルコードレス扇風機 ANDON(アンドン) FAN』1万4800円(税込)
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まずは、夏の屋外レジャーにおすすめのパワフルタイプのコードレス扇風機から。

アウトドアに最適!最大30時間使用可能&砂埃や雨にも強い

シロカ『ポータブルコードレス扇風機 ANDON(アンドン) FAN』
置き型のパイプユニットのほか、デスクやテントのポールなどにも取り付け可能なクリップユニットも付属
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「満充電で最大30時間も使えるバッテリーを搭載したポータブル扇風機。ファンモーター・首振りモーター・操作部といった扇風機駆動に必要な動力源を本体に集約することで、足を外して行燈(ANDON)のように持ち運ぶことが可能です。また、付属のクリップをベッドの背もたれや脱衣所の扉、自家用車の取っ手などに挟むこともできるので、使用シーンは幅広いでしょう」

便利なだけでなく、風の質にもこだわりが。

寝室のベッドの頭らへんにシロカ『ポータブルコードレス扇風機 ANDON(アンドン) FAN』が取り付けられている
1台で2種類の風を使い分けることができる
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「独自の『ふわビューン』技術により、例えば就寝時には柔らかく安定した風、暑い屋外で涼みたいときは直進性の高いパワフルな風をと、1台で2種類の風を使い分けることもできます」

本体サイズは幅22cm×奥行22cm×高さ20cm、質量は0.8kg。砂埃や雨にも強い防じん・防滴仕様です。室内はもちろん、テントや車内、アウトドアでの使用にも重宝しそうなサイズ感とパワフルさが魅力ですね。充電はUSB方式。

【2】ドウシシャ『アイスパック付 充電式デスクファン CFW-83B』

ドウシシャ『アイスパック付 充電式デスクファン CFW-83B』
保冷剤を使って冷たい風を出せる。ドウシシャ『アイスパック付 充電式デスクファン CFW-83B』2780円(税込)
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お次は、コードレスタイプの冷風扇。

保冷剤を使って空気を冷やす、卓上型冷風扇

ドウシシャ『アイスパック付 充電式デスクファン CFW-83B』 のアイスパック部分
本体の裏側に商品付属の保冷剤、あるいは家にある保冷材を1つセットするだけでOK
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「冷凍庫に溜まりがちな保冷材を入れることで、ひんやりした冷風を出す卓上タイプの冷風扇です。通常、冷風扇は水を使って空気を冷やすため、フィルターに水を入れる手間がかかりますが、本商品は水を使わず、本体の裏側に商品付属の保冷剤、あるいは家にある保冷材を1つセットするだけでOK。手軽に涼めます」

充電はUSB電源のほか、ACアダプター式も使え、約5時間の充電で最大8時間使用が可能。重量は約0.4kg。防じん・防滴仕様ではなく、適宜保冷剤を入れる必要があるため、デスクワークや台所仕事など、室内での使用におすすめです。

ドウシシャ『アイスパック付 充電式デスクファン CFW-83B』 の白とグレーとグリーン
ミント、グレー、ホワイトのスモーキーなカラー展開
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「インテリアになじみやすいミント、グレー、ホワイトのスモーキーなカラー展開で、本体サイズは幅14.2cm×奥行12cm×高さ18.5cmのコンパクトサイズ。卓上での使いやすさに配慮された、視覚的にもスペース的にも邪魔にならないデザインです」

【3】リズム『シルキーウィンド ハンディファンS 9ZF031RH』

 

リズム『シルキーウィンド ハンディファンS 9ZF031RH』
メーカー独自の2重反転ファンを採用。リズム『シルキーウィンド ハンディファンS 9ZF031RH』1980円(税込)
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移動中など出先で手軽に使いたいなら、重量約140gで手のひらサイズのハンディファンがおすすめ。

手のひらサイズながらパワフルな風量

リズム『シルキーウィンド ハンディファンS 9ZF031RH』 をパソコンの脇においてデスクワーク
内蔵スタンドを立てれば、デスクファンとしても
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「外出先で汗をかいてしまったとき、一気に乾かしてくれそうなほどパワフルな風量が人気の商品です。メーカー独自の2重反転ファンを採用しており、後ろのファンで空気を集め、前のファンで筒状の風を届けることで、大風量を実現しています。それでいて、バッグに入れても荷物に感じないほど軽くてコンパクト。内蔵スタンドを立てれば、デスクファンとしても使えます」

約6時間のUSB方式の充電で、最大10時間使用可能。本体サイズは幅約8.5cm×奥行4cm×高さ約16cmで、ハンドバッグにもすっぽり収まります。お出かけのおともに、ぜひ。

◆教えてくれたのは:家電ライター・田中真紀子さん

田中真紀子
家電ライターの田中真紀子さん
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白物家電・美容家電を専門とするライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。https://makiko-beautifullife.com

取材・文/桜田容子

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