
旅先でお気に入りのカフェを見つけると気持ちがあがりちょっと得した気分に。「全国を旅していると、素敵なカフェに出会うことも多い」と、旅行ジャーナリストの村田和子さん。今回はそんな中から村田さんに、ぜひとも訪れたい全国の“技ありカフェ”をご紹介いただくことに。絶景やロケーション、レトロ建築など、心地よい時間を過ごすのにふさわしい雰囲気のカフェが続々と登場します。
* * *
【沖縄】絶景に心癒される「星野リゾート バンタカフェ」
2020年に沖縄の読谷村にオープンした「星のや沖縄」。その隣にあ

セルフサービスで注文をして好きな席でいただくのですが、これがユニーク。一面に海を望む入り口近くの「大屋根デッキ」、自然美を満喫できる屋外に点在する「海辺のテラス」に「岩場のテラス」、冷房完備の屋内にある「ゴロゴロラウンジ」など。「どこにする?」と席を選ぶのにもワクワクしてしまいます。



「バンタカフェ」
住所:〒904-0327 沖縄県中頭郡読谷村儀間560
https://banta-cafe.com/
【岡山】駅の構内?ノスタルジックな時間が流れる「軽食喫茶 UDO (うど)」
備前焼の窯元が並ぶ街への入り口となる岡山県のJR伊部(いんべ)駅。実はこの駅構内にあるのが、「軽食喫茶 UDO(うど)」。

窓際の席の向こうは駅のホームというロケーションは、旅好きにはたまらない立地です(ただし列車がくるのは1時間に2、3本)。

ノスタルジックな雰囲気が漂うカフェでは、時を忘れゆっくりとしたいところ。フォトジェニックなスイーツ、系列店で焙煎しているコーヒーのお味も美味で、備前焼で提供されるのもうれしいポイントです。食事のナポリタンも有名です。

「軽食喫茶 UDO」
住所:〒705-0001 岡山県備前市伊部1657−7
https://kinoshitashouten.com/store/
【京都】古都の雰囲気を満喫できる穴場カフェ「西尾八ッ橋の里」
約100年前の数寄屋風書院造りの建物に、四季の移ろいを感じるお庭が調和し落ち着いた空間。重厚な門構えから敷居が高く入りにくいのですが、実はコーヒーは450円など、この雰囲気でこの値段はコスパ抜群です。甘味や飲み


ひとり旅などでちょっと優雅な時間を過ごしたい時にもおすすめです。近くには聖護院跡や“黒谷さん”で親しまれる金戒光明寺、少し歩けば平安神宮や京都大学などもあります。

「西尾八ッ橋の里」
住所:〒606-8391 京都府京都市左京区 聖護院西町
https://www.8284.co.jp/shop/8284nosato.html
【栃木】中禅寺湖を一望するビューは圧巻「ティー ルーム 南4番クラシック」(旧英国大使館別荘2階)
日光の中禅寺湖湖畔には、かつて各国大使館の別荘が立ち並んだといいます。そのひとつ旧英国大使館別荘は、現在、奥日光を愛したアーネスト・サトウ氏の資料などを所蔵する施設として公開されています(大人:入館料300円)。

その2階にあり、中禅寺湖の絶景を愛でながらお茶ができるのが、「ティー ルーム 南4番クラシック」。

中禅寺湖を望む絶景と駐日英国大使館シェフの監修を受けたスコーンがとにかく美味! 国際交流が盛んだったかつての中禅寺湖を思い浮かべながら、優雅に紅茶とともに頂くのがおすすめです。

「ティー ルーム 南4番クラシック」
住所:〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2482
https://www.nikko-nsm.co.jp/british.html
【北海道】歴史的建造物をリニューアル!「OMOカフェ&ダイニング」(OMO5小樽 by 星野リゾート)
2022年にオープンした「OMO5小樽」は、小樽市指定歴史的建造物である旧小樽商工会議所をニューあるしたレトロな佇まいが魅力です。

「OMO5小樽」3階にある旧小樽商工会議所の大会議室を改装したのが、「OMOカフェ&ダイニング」。天井が高く歴史とモダンが融合した素敵な空間は女性好みです。

朝食やスペイン料理をアレンジした夕食もおすすめなのですが、残念ながらこちらは宿泊者限定。ただ、カフェタイムとバータイムは外来の利用もOKです。一帯は“北のウォール街”と呼ばれ見どころも多く、ちょっと歩き疲れたときに、立ち寄ってみてはいかが?

「OMOカフェ&ダイニング」
住所:〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目6-31
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo5otaru/
ぜひ、参考にでかけてみてくださいね。
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年よりNHKラジオ『Nらじ』月一レギュラー。トラベルナレッジ代表(https://www.travel-k.com/)。旅ブログも行っている(http://www.murata-kazuko.com/)。
●猛暑到来!旅行ジャーナリストが実践する夏旅を快適にするワザと暑さを避けるお出かけスポット