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松本明子が語る「実家じまい」 空き家を維持するのになぜ1800万円もかかってしまったのか?

実家の査定は土地代のみの200万円だった

実家じまいをすると決めてから、テレビ番組の収録で行った不動産会社の査定では、実家は200万円だった(上物0円、土地約200万円)。1972年に建てた父親こだわりのマイホームは当時、約3000万円(上物約2000万円、土地約1000万円)。築年数は経っているが、600万円をかけてリフォームしていたので、これにはショックで言葉が出なかったという。

「更地にすれば買い手がつきやすいけど、費用は500万円ほどかかると言われて、追い打ちをかけられました。香川県が運営する『空き家バンク』に登録して3か月後、運よく希望額の600万円で買い手が見つかり、心底ほっとしました」

遺品整理では松本さん中学時代のの書道作品も見つかった
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これらの実家じまいの経験から、松本さんは空き家の実家を抱える人にアドバイスを送る。

「実家を売却するのか、維持するのか、賃貸に出すのか、財産放棄するのか、将来の道筋を早めに立てたほうがいい。私も判断を先送りにしたせいで、こんなに費用をかけてしまいました。空き家の問題は誰にでも起こり得ることだと痛感しました」

2000冊以上の本もあった
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遺品には刀も
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◆タレント・女優・松本明子さん

松本明子
タレント・女優・松本明子さん
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1966年4月8日生まれ。香川県出身。1982年にオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)で合格し、翌年に歌手デビュー。その後、元祖バラドルとして『DAISUKI!』や『進め!電波少年』(共に日本テレビ系)などに出演し、人気を確立。現在はバラエティー番組の他、ドラマ、映画、舞台と幅広く活動中。今年6月、『実家じまい終わらせました! ――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方』(祥伝社)を出版。https://twitter.com/akkotongattelne

撮影/平野哲郎 取材・文/小山内麗香

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